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MLB

米メディア、筒香嘉智の復調を予測!打撃内容を分析し「今季は現在の見た目ほど悪くはないはずだ」と前向きな評価

THE DIGEST編集部

2022.05.04

2日のパドレス戦では2安打を放った筒香。果たして今後の復調はあるか? (C) Getty Images

2日のパドレス戦では2安打を放った筒香。果たして今後の復調はあるか? (C) Getty Images

 復調の兆しは見えているのだろうか。

 ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智は、今季ここまで18試合に出場し、打率.194、本塁打0、打点7と、いずれの打撃部門も本調子とは言えない数字となっている。開幕戦から4番を任されるなど、主軸としての期待も高かっただけに、長引く不振はファンにとっても大きな気がかりだ。

 それでも現地時間5月1日のサンディエゴ・パドレス戦では、2本のシングルヒットを放ち、16試合ぶりの複数安打を記録。4打席目のピッチャー強襲となったヒットは、パドレスのロベルト・スアレスが投じた157㎞の速球を、鋭いスイングではじき返したことで生まれている。

 この打席の結果からも、少しずつ本来のバッティングを取り戻しつつあるようにも感じられる筒香。シーズンも開幕から1か月となる中で今後、最大の魅力である長打力を発揮するために何が必要か、米二ュースサイト『LancasterOnline』で今季の内容を振り返りながら、分析している。

「ヨシ・ツツゴウの何が問題で、どう解決すべきか」と銘打たれた記事では、冒頭より「ツツゴウは今ロースター枠を失う危険はないが、昨年11月に1年契約を結んだパイレーツが考えていたようなシーズン開幕ではないことは確かである」と述べている。
 
 その上で「まず第一に、彼はボールを引っ張っていない。打球のわずか19.6%がプルフィールドに行き、キャリア平均の32.6%から低下している」と指摘。「12本のヒットのうち11本が二塁ベースの左側に飛んでいる。本来、左打者である筒香のパワーは右翼方向へ向けられるはずだ。昨シーズン、彼の本塁打のうち、センターより左へ飛んだのはたった1本だけだった」として、これまでとの打球方向の違いを強調した。

 一方で「昨年の彼の空振り率は11%、今年は8%だ。基本的に彼のプレートディシプリンは問題になっていない」と選球眼など、優れている点を挙げた。加えて「さらに良いニュースもある。MLB Statcast(MLBで導入されているデータ解析ツール)によると、ツツゴウが打ち返したボールのExit Velocity(打球の初速)と打球角度から算出した予想打率は.233だ。これは2021年、2020年の両年の予想平均値よりも高い」として、今季の打球の質なども評している。

「おそらくツツゴウの2022年シーズンは現在の見た目ほど悪くないはずだというポジティブな兆候だ」と、前向きな言葉が並び、記事は締め括られている。背番号25の復調を予感させる今回のトピックの通り、5月からの打棒爆発に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】筒香嘉智、5月2日パドレス戦で開幕カード以来のマルチヒット!

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