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MLB

「球速が落ちた」米メディア、二刀流・大谷翔平の“勤続疲労”を懸念! 「みんな休みが必要なんだよ、ショウヘイ」

THE DIGEST編集部

2022.05.13

投打で活躍を見せる大谷に現地メディアの記者も疲労を懸念材料に挙げている。(C) Getty Images

投打で活躍を見せる大谷に現地メディアの記者も疲労を懸念材料に挙げている。(C) Getty Images

 現地時間11日に本拠地で行われたタンパベイ・レイズ戦に「3番・DH兼投手」で先発した大谷はチームの援護がなく、勝利投手は逃したものの、6回92球を投げ、5奪三振、被安打2、2四球、1失点に抑える好投を見せた。

 今季これまでの投手成績に関して大谷は、6試合に登板し3勝2敗、防御率2.78、7四球、46奪三振と好結果を残しており、昨季の同時期を圧倒的に上回っている。
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 しかしながら、11日は序盤からやや精彩を欠いていた。直球の平均球速は通常より1、2マイル減、カーブの制球力は見事だったものの、スプリットや4シームの制球が乱れる場面があり、苦戦を強いられた。

 海外スポーツメディア『Sportskeeda』のピーター・ウィルソン記者は「球速が落ちた。マウンド上での息苦しさを感じた。オオタニは疲れていた」と言及している。大谷はここまで20試合連続で出場している。広範囲の移動もあり、疲れがたまるのも当然だ。

 大谷は右肘内側側副靱帯のトミー・ジョン手術を受けているだけに、人一倍体を酷使することを避ける必要があり、当然マッドン監督はじめ首脳陣は大谷の疲労については、注視している。

 11日の試合でも6回2死無塁としたところで球数が89球に達し、エンジェルスのベンチが動き出し、マット・ワイズ投手コーチとジョー・マッドン監督が、マウンドに向かおうとしたが、ここは大谷自身が大丈夫だと右拳で制止。そのためコーチ陣は引き下がり、大谷がランディ・アロザレーナを見事に空振り三振に打ち取った場面もあった。

 今年からMLBで適用された先発投手が降板後もDHとして打席に残れる「大谷ルール」も本来大谷に有利に働くと予想されていたが、逆に大谷の疲労を助長させる一因になるかもしれない。いずれにせよ、大谷自身にいつでも試合に出たい、投げたいという気持ちがあるのは確かだ。

 前出のウィルソン記者は「みんな休みが必要なんだよ、ショウヘイ。MVPを3回獲得したマイク・トラウトでさえ、休めるときは休むんだ。とはいえ、大谷が毎日プレーしても文句はないけど」と締めた。

 エンジェルスは12日に休養日を挟み、13日からの敵地でのオークランド・アスレチックスとの3連戦に臨む。この1日の休みで大谷の疲れが少しでも回復することを願いたい。

構成●THE DIGEST編集部
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