昨年の日本で一大フィーバーを巻き起こした“村神さま”の言動は、何気ないものでも米メディアでも話題となる。１月２日にフジテレビ系「さんまのまんま新春SP」にゲスト出演した村上宗隆（ヤクルト）は、「好きなメジャーリーグ球団」について語った。

　高津臣吾監督とともに番組に出演した22歳は、「メジャー好きな球団とかを聞いておきたい」というお笑いコンビ「ロッチ」の中岡創一と質問を受けると、「好きな球団ですか…」と少し考え込んでから、「西側（の球団）に行きたいですね。あんまり僕、そんなにメジャー詳しくないんで、球団でどこに行きたいっていうのはないんですけど」とポツり。さらに「ヤンキースも行きたいですけど……ヤンキースって西側じゃないんですか？」と他の出演者たちを笑わせた。

　西海岸の球団を求めながら、メジャーの超名門ニューヨーク・ヤンキースへの憧れも匂わせた村上。日本が誇る大物スラッガーの発言を米メディアが見逃すはずがなかった。

　SNSで拡散された番組での様子をチェックしたヤンキースの専門メディア『Yanks Go Yard』は、「日本の強打者は最近、日本のテレビに出演し、ヤンキースだけでなく、西海岸のチームにも興味があると語ったとされている」とクローズアップした。

　もっとも、村上の移籍話が加速するのは３年後のオフと見られている。というのも、メジャーでは25歳未満の海外選手に対して契約総額の上限が決められているため、ヤクルトも25年シーズン終了後のポスティング移籍を容認する意向を示しているからだ。
  　無論、村上を取り巻く移籍事情は同メディアも承知の上だ。そのうえで彼らは「ニューヨークはムラカミにとって理想的なはずだ」と熱弁をふるった。

「ヤンキースは途中で契約を破棄されない限り、25年シーズンまではアンソニー・リゾーが一塁にはとどまる。このリゾーと締結した最新の契約は、2022年に56本塁打を放った2度のセ・リーグMVPと日本のセンセーションであるムラカミを到着させるタイミングと完全に一致している」

「彼はヨシダやセンガという他の日本人に比べても、ヤンキースのニーズに合っている。ただ、この夢がショウヘイ・オオタニのように、何か月も『有力候補』と伝えられる状態でありながら、最終的にヤンキースが除外される、ということにならないように願うばかりだ」

　メジャー移籍について今オフの契約更改の場で「行けるのであれば早く行きたい」と語った村上。はたして、日本屈指のパワーヒッターは、伝統のピンストライプのユニホームに袖を通すのか、それとも――。

構成●THE DIGEST編集部

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