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高校野球

【センバツ出場校実力番付】2度目の大会連覇を狙う大阪桐蔭が「東の横綱」。対抗馬は広陵、仙台育英か<SLUGGER>

西尾典文

2023.03.16

昨年の春を制した大阪桐蔭が今年も優勝候補の筆頭。王者の牙城を崩すチームは現れるだろうか。写真:THE DIGEST写真部

昨年の春を制した大阪桐蔭が今年も優勝候補の筆頭。王者の牙城を崩すチームは現れるだろうか。写真:THE DIGEST写真部

 3月18日に開幕する第95回センバツ高校野球。10日に組み合わせ抽選会が行なわれ、初戦の対戦カードも決まった。昨年の秋季大会と前哨戦と言える明治神宮大会での戦いぶりなどから、独自に大会開幕時点での実力番付を作成した。
(※選手の学年は4月からの新学年)

東横綱 :大阪桐蔭(大阪)   西横綱 :広陵(広島)
東大関 :仙台育英(宮城)   西大関 :報徳学園(兵庫)
東関脇 :履正社(大阪)    西関脇 :沖縄尚学(沖縄)
東小結 :智弁和歌山(和歌山) 西小結 :東邦(愛知)
東前頭一:健大高崎(群馬)   西前頭一:東海大菅生(東京)
東前頭二:専大松戸(千葉)   西前頭二:東北(宮城)
東前頭三:山梨学院(山梨)   西前頭三:慶応(神奈川)
東前頭四:二松学舎大付(東京) 西前頭四:英明(香川)
東前頭五:長崎日大(長崎)   西前頭五:作新学院(栃木)

 東の横綱は史上初となる2度目の大会連覇を狙う大阪桐蔭だ。大黒柱はエースで主将も務める前田悠伍(3年)。1年秋から主戦として活躍し続けており、昨年の優勝にも大きく貢献している。秋は疲労もあって本調子には程遠い出来だったが、それでもチームを明治神宮大会連覇に導いた。
 
 高校生離れした投球術は大きな武器で、春の時点で打ち崩すのは簡単ではない。野手も旧チームからレギュラー全員が入れ替わったが、それでも能力のある選手は多く、得点力も高い。今大会も優勝候補の筆頭であることは間違いないだろう。

 大阪桐蔭の対抗馬としては、広陵(広島)と仙台育英(宮城)のが挙げられる。広陵は2年連続で明治神宮大会準優勝。主砲の真鍋慧(3年)に注目が集まるが、同じく旧チームからレギュラーの田上夏衣(3年)、下級生ながら攻守に高い能力を誇る捕手の只石貫太(2年)など力のある選手が揃う。

 投手陣も、1年夏から背番号1を背負った高尾響(2年)が新チームで出遅れた間に大型左腕の倉重聡(3年)が大きく成長。左右の柱が確立されたのは大きなプラス材料だ。明治神宮大会決勝で大阪桐蔭に敗れるまで、練習試合を含めて50連勝を記録しており、総合力の高さはかなりのものがある。

 夏春連覇を目指す仙台育英は昨年夏の甲子園も経験した高橋煌稀(3年)、仁田陽翔(3年)、湯田統真(3年)を中心とした強力投手陣が最大の強み。3人とも好調時は140キロ台中盤のスピードを誇り、あらゆるパターンの継投で戦うことができる。秋は得点力不足に苦しんだが、夏の甲子園優勝を経験したメンバーも多く残っており、順当にいけば上位進出の可能性は高い。
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