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藤浪晋太郎の159キロを打ち砕いた大谷翔平。“世界No1.”の貫禄を見せたヒットはメジャー11球場で本塁打だった!?

THE DIGEST編集部

2023.04.02

藤浪(左)との注目のマッチアップで圧巻の打撃を見せつけた大谷(右)。そこで記録された数字が凄かった。

藤浪(左)との注目のマッチアップで圧巻の打撃を見せつけた大谷(右)。そこで記録された数字が凄かった。

 試合前から注目を集めた“ライバル”との対決で、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、流石の打撃を見せつけた。

 現地4月1日に行なわれたオークランド・アスレティックス戦に大谷は「3番・指名打者」で先発出場。5打数2安打2打点と目に見える結果を残し、エンジェルスの13対1という大勝に貢献した。

 何よりも熱視線が注がれたのは、この試合でメジャーデビューを飾った相手先発の藤浪晋太郎との「同世代対決」だった。

 高校時代から球界を魅了してきた剛腕との対戦は、公式戦においては2013年5月26日以来。ゆえに今回も日米双方の関係者やファンが大きな期待を寄せていたなかで、大谷は“ルーキー”にメジャー6年目の貫禄を披露する。

 初回の第1打席こそ一塁ゴロに打ち取られた大谷。だが、チームが2点を先行し、なおも無死満塁の絶好機で迎えた3回の第2打席にカウント0-1から高めに浮いた159キロの4シームをコンパクトに逆方向へとかっ飛ばしたのだ。

 結局、フェンス直撃のタイムリーヒットになった。しかし、これは単なるヒットではない「打者・大谷」の凄みが詰まった一本だった。
 
 カウントを取りに行った藤浪の直球を覆いかぶせるようにして弾き返した打球の速度は159.8キロを記録。レフトを守っていたセス・ブラウンの処理が素早かったとはいえ、フェンスに当たった打球が二塁打にならなかった理由は、早すぎる打球速度が理由でもあった。

 加えて、メジャーリーグのありとあらゆるデータをまとめているスタットキャストによれば、30球団のうちエンジェルスの本拠地を含めた11球場でホームランとなるヒットだったというから驚きだ。

 藤浪に「メジャーの洗礼」を浴びせるような大谷の打撃には、現地の識者も驚くばかりだ。米スポーツ専門局『FOX Sports』のアナリストを務めるベン・バーランダー氏が自身のツイッターで「単打だからか投稿するなと言われたが、打球はあまりに強すぎた」とポストすれば、米野球専門データ会社『Codify』も「まさにロケットのような当たりだった。オオタニはあと少しでホームランの“ヒット”を打った」と記した。

 藤浪の投じたボールも外角高めの力強い一球で、容易に打てるようなボールではなかった。大谷にはただただ脱帽するしかない。

構成●THE DIGEST編集部

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