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【大谷移籍候補球団紹介:マリナーズ】多くの日本人が在籍したおなじみのチーム。大谷は創設初のリーグ優勝をもたらせるか<SLUGGER>

藤原彬

2023.11.10

シアトルで行われた今年の球宴では大谷に対して「Come to Seattle!(シアトルに来て!」の大合唱が巻き起こった。(C)Getty Images

シアトルで行われた今年の球宴では大谷に対して「Come to Seattle!(シアトルに来て!」の大合唱が巻き起こった。(C)Getty Images

 現在も会長付特別補佐兼インストラクターとしてチームに在籍するイチロー(現)を筆頭に、佐々木主浩や城島健司、岩隈久志など、これまで多くの日本人選手が所属。日本のファンにとって最もなじみ深いMLB球団の一つと言っていいだろう。

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 1977年に誕生してから長く低迷期が続いたが、90年代に入ってランディ・ジョンソンやケン・グリフィーJr.、アレックス・ロドリゲスらスーパースターが次々に台頭。イチローが加入した2001年には歴代最多タイのシーズン116勝を記録する大旋風を巻き起こした。しかし、03年以降の10年間は地区最下位が7度と低空飛行続き。創成期と同様に長い雌伏の時期を経験したが、イチローの愛弟子でもあるフリオ・ロドリゲスが台頭した翌22年には21年ぶりのプレーオフ進出を勝ち取った。
 今季は若手先発を中心にリーグベストの防御率3.74を記録した一方、得点力が伸び悩んでプレーオフ逸。それだけに、大谷の獲得はチーム編成上も理に適っている。本拠地のT-モバイルパークはライト方向への本塁打が出にくいが、この球場で大谷は21年に左打者では計測史上最長の141.1m弾をかっ飛ばした。シアアトルのファンもすでに歓迎ムードで、今年のオールスターでは大谷が打席に入ると「Come to Seattle!」の大合唱が巻き起こった。

 創設以来ワールドシリーズ進出すら一度もないチームは全30球団でこのマリナーズだけ。この点も、チャレンジ精神に富んだ大谷の心をくすぐるかもしれない。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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