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最有力ドジャースはFAのマルティネスにクオリファイング・オファーを提示せず...大谷翔平獲得候補球団の“DH事情”【ナ・リーグ編】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.11.07

果たして大谷はどのチームと契約するのか。世界中のファンが固唾を呑んで見守っている。(C)Getty Images

果たして大谷はどのチームと契約するのか。世界中のファンが固唾を呑んで見守っている。(C)Getty Images

 ワールドシリーズが終わり、いよいよFA市場の幕が上がる。最注目はもちろん大谷翔平だ。来シーズンはマウンドに立たないとはいえ、2度目のMVPをほぼ集中に収めたも同然の二刀流の天才をめぐって、多くのチームが争奪戦を繰り広げることが予想される。そこで、獲得候補球団として頻繁に名前が上がる球団のDH事情を改めて確認しておこう。今回取り上げるのはナショナル・リーグの4球団だ。

【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日本ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る

【メッツ】
2023成績:75勝87敗(東地区4位)

 MLB史上最高となる総年俸3億5000万ドルをつぎ込んで世界一を目指した今季だったが、早くにも夏場には白旗を掲げて主力を放出。編成トップを交代し、仕切り直しのオフを迎える。

 今季、DHでチーム最多86試合に先発出場したダニエル・ボーゲルバックは成績が振るわず、契約更新を見送られる公算が高い。2位のマーク・ビエントス(38試合)もまだマイナーでの修業が必要で、DHは限りなく空席に近い。

 マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーを途中放出したことで、資金的な問題もクリアされた。リベンジの切り札といて大谷獲得に動く可能性は十分ありそうだ。
【カブス】
2023成績:83勝79敗(中地区2位)

 2016年に108年ぶりのワールドチャンピオンに輝いた後、一時期再建モードに入っていたが、21年オフに鈴木誠也、22年オフにはダンズビー・スワンソンらを補強。今季はシーズン終盤までプレーオフ進出を懸けて激しい争いを演じるも、最後に力尽きた。オフに入って早々にブルワーズからクレイグ・カウンセル監督の引き抜きに成功。FA/トレード市場でも有力選手の補強に動く可能性が高い。

 DHは今季、実に7人の選手が10試合以上先発出場するなど、確固たるレギュラーは不在。最も出場が多かったクリストファー・モレルは本来内外野をこなすユーティリティなので、実質的には空席と言ってもいい。ただ、カブスはFAになったコディ・ベリンジャーの引き留めにも動いている。ベリンジャーと再契約し、その上で大谷獲得というのはかなりハードルが高く、どちらを優先課題とするのか注目される。
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