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ヤンキースはスタントンとジャッジが占有、レッドソックスは吉田の存在がネック?大谷翔平獲得候補球団の“DH事情”【ア・リーグ編】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.11.07

いよいよFA市場に出る大谷。彼の心を射止めるのは一体どのチームだろうか。(C)Getty Images

いよいよFA市場に出る大谷。彼の心を射止めるのは一体どのチームだろうか。(C)Getty Images

 ワールドシリーズが終わり、いよいよFA市場の幕が上がる。最注目はもちろん大谷翔平の動向だ。来シーズンはマウンドに立たないとはいえ、2度目のMVPをほぼ集中に収めたも同然の二刀流の天才をめぐって、多くのチームが争奪戦を繰り広げることが予想される。そこで、獲得候補球団として頻繁に名前が上がる球団のDH事情を改めて確認しておこう。今回取り上げるのはアメリカン・リーグの4球団だ。

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【レッドソックス】
2023成績:78勝84敗(地区5位)

 2年連続地区最下位に沈み、熱狂的な地元ファンの鬱屈も溜まる一方。それだけに、久々の超大物補強を求める声が高まっている。今季主にDHを務めたジャスティン・ターナーもFAとなり、大谷獲得へ向けて支障はない......ように思える。

 ただ、ここで意外な“障壁”になりかねないのがWBC日本代表でチームメイトだった吉田正尚だ。メジャー1年目の今季、リーグ7位の打率.295を記録した吉田だが、レフトの守備では苦戦。後半戦はスタミナ切れも指摘され、来季以降も一定の割合でDHで出場することが見込まれる(今季は49試合に出場)。ここに大谷が入ってくると、吉田をレフトで使い続けることを余儀なくされるが、それがチームにとって果たしてプラスになるかどうか。新任のクレイグ・ブレズロウCBOは難しい判断を迫られる。

【ヤンキース】
2023成績:82勝80敗(地区4位)

 これまでも数々の超大物FAを獲得し、本来なら大谷獲得の最有力候補に挙げられるはずだが、意外なほどそうした声は聞かれない。

 それもそのはず、DHには27年まで超大型契約が残るジャンカルロ・スタントンがいる。また、昨オフ同じく超大型契約を交わしたアーロン・ジャッジも故障がちで、今後は次第にDHでの出場が増える見込みで、ここに大谷が割って入ることは極めて考えにくい。もっとも、大谷がライトでも出場することに同意すれば話は別だが......。
 
【レンジャーズ】
2023成績:90勝72敗(地区2位/ワールドシリーズ優勝)

 ワイルドカードから勝ち上がり、ついには球団史上初のワールドチャンピオンを達成。余勢を駆って大谷を獲得し、黄金時代構築を狙うと考えられている。

 今季、DHは固定レギュラーを置かず、4人が20試合以上に先発出場。このうち、ポストシーズンでも活躍したミッチ・ガーバーを含む3人がFAとなり、大谷獲得へ向けて少なくともポジション上の支障は何もない。日本ハムと業務提携を結び、大谷の渡米時にも最後まで有力候補に挙げられていたチームだけに、今回もドジャースと並ぶ最注目チームになりそうだ。

【マリナーズ】
2023成績:88勝74敗(地区3位)

 2022年に実に21年ぶりのプレーオフ進出を果たしたが、今季はシーズン最終盤に力尽きて地区3位で終戦。地元シアトルのファンも、もはや「善戦」では満足できず、選手からも大物獲得を求める声が出ている。

 今季後半戦はマイク・フォードが主にDHを務めて思わぬ善戦を見せたが、シーズン通算のOPSは.686で、MLB全体でも30チーム中26位。DHは間違いなく補強ポイントで、ここに大谷が加われば戦力は一気に向上する。

 もっとも、ジェリー・ディポート編成総責任者は大型FA補強に消極的なコメントを残しており、本気で争奪戦に加わるかどうかは不透明な部分も残っている。

構成●SLUGGER編集部

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