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プロ野球

「身体は問題ない」ベイスターズ“89年組”ベテランコンビがトライアウトで奮投! 再起を期す舞台に挑んだ二人の想いとは?

萩原孝弘

2023.11.16

トライアウトに臨んだ平田真吾(左)と田中健二朗。ともに持ち味を生かした投球を見せた。写真:萩原孝弘

トライアウトに臨んだ平田真吾(左)と田中健二朗。ともに持ち味を生かした投球を見せた。写真:萩原孝弘

☆ベテランコンビが登板

 ベイスターズのブルペンを長年支えてきた田中健二朗と平田真吾が「12球団合同トライアウト」に参加。最後のベイスターズのユニフォーム姿を見ようと集まった、たくさんのファンの前でマウンドに上った。

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 午後の6番手で登場した平田真吾は、元オリックスの中川拓真を空振り三振でスタートするも、続く元オリックスの中山誠吾にセンター前、最後の髙山俊にはフォアボールを与え役目を終えた。インコースからスライダーを入れ、ツーシームもキレがある“らしさ"を見せたピッチングだった。

 その後を受けて登場した田中健二朗は、元オリックスの園部圭太をライトフライ、続く元ロッテの西川僚祐にストレートをレフトへホームランを許した。しかし最後は元ソフトバンクの早真之介のバットをへし折りショートゴロに仕留めた。1失点はしたものの、代名詞の大きなカーブとストレートの緩急を使ったピッチングを披露することには成功した。

☆納得はいかず

 登板後、平田真吾は「年齢も年齢なので、もっと元気な姿をと思っていたんですけれども、思うような投球ができなかったかなと思います」と第一声。

 戦力外を告げられてから横須賀市にあるDeNAの施設・DOCKで、この日に向けて調整していたが、本番直前に「インフルエンザになって…2、3日練習したんですけどまた体調悪くなって…」とまさかの罹患を告白。「普通に体調不良で最後の方練習できなかったので、昨日キャッチボールだけして今日という感じだったので。全然できなかったです」と調整不足を悔やんだ。

 ほとんどぶっ続け本番ながら「ブルペンでは良かったですけどね」と手応えも感じていたとしたが「感覚の部分が合わなかったんで、ああいう形になりました。まぁこんなもんでしょう」と吹っ切れた様子で振り返った。

 ベースボールユナイテッドのドバイには「ショーケースだけ」参加するとし、その後については「NPBや社会人含めて」野球ができる環境を模索する予定と明かした。
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