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侍ジャパン

「正直、興味を持っている」プレミア12で来日したMLB記者が『グルー・ガイ』と称した侍ジャパンのチームリーダー。井端監督も厚い信頼「本来なら4番を打てる」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.11.30

牧はベネズエラ戦の満塁弾を含め、ここぞの勝負所で貴重な適時打を放った。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

牧はベネズエラ戦の満塁弾を含め、ここぞの勝負所で貴重な適時打を放った。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 11月10日から同24日にかけて行なわれた野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は、台湾の初優勝で幕を閉じた。東京ドームで実施されたスーパーラウンドにはMLBの名物記者が来日し、若き侍ジャパンの一挙手一投足に熱い視線を注いでいた。

 メジャーリーガー不在の今大会、米識者にとっては大きな発見の連続だったようだ。プレミア12を取材するため、連日東京ドームに足を運んだMLB公式サイト『MLB.com』の専属記者であるマイケル・クレア氏に今大会の侍ジャパンについて直撃した。

 1日16時間くらい球場で過ごしていると豪語する同氏は、「日本チームには非常に優れた選手が多くいるね」と切り出し、お気に入りの選手を挙げてもらった。
 
「私のお気に入りはソウスケ・ゲンダ(源田壮亮)だね。彼の守備能力はピカ一で、守備練習でも一日中眺めていられるよ。ヒロト・タカハシ(高橋宏斗)は球速98マイル(約158キロ)の速球に加えて、素晴らしいスプリットの持ち主だ。まだ22歳だし、ロウキ・ササキ(佐々木朗希)のポスティングが完了したら、MLBのすべてのチームが興味を持つ注目の投手になるだろう。おそらく、メジャーで活躍できる選手のナンバーワンはタカハシだろうね」

 投打で鮮烈なパフォーマンスを発揮した若き侍の活躍に目を細めたクレア氏は、侍ジャパンのなかでも主軸としてチームを牽引した牧秀悟の存在に着目。「潤滑油のように必要不可欠なプレーヤーだ」と話し、その理由を熱弁した。

「シュウゴ・マキはとても面白く、素晴らしい選手であり、彼の振る舞いは申し分ない。アメリカには“グルー・ガイ”と呼ばれるフレーズがあるけど、これはチーム全員が好きなプレーヤーを指す言葉で選手同士をくっつける接着剤のようなもので例えるんだ。ゆえにマキは、日本チームのなかでその役割を十分に果たしている」 

 クレア氏が評した「GLUE GUY(グルー・ガイ)」。「GLUE」とは糊という意味の英単語であり、昨春のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一に貢献した牧が、今大会の侍ジャパンをチームリーダーとして、まとめているように見えたようだ。
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