近年のNBAはハイペース化が進み、同時にポジションレス化も顕著となっている。かつてのセンター全盛時代は跡形もないほどだ。1970年代後半~80年代にプレーしたノーム・ニクソン(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は、当時と現代の違いについて見解を述べている。
カリーム・アブドゥル・ジャバー、アキーム・オラジュワン、パトリック・ユーイング、デイビッド・ロビンソン、シャキール・オニールといった本格派センター全盛の時代を経て、3ポイントの多用による“ペース&スペース”が重視されるようになった現代NBA。
通算3ポイント成功数で史上初の4000本を突破したゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、この潮流を作り出し、「バスケットボールそのものを変えた」とも言われる存在だ。
また、ポジションレス化のトレンドにより、パワーフォワード(PF)に入るのは長身かつ3ポイントを決めて当然のプレースタイルを持つ選手たちが増加していった。
現役時代にレイカーズで2度の優勝を経験しているニクソンは、同じく球団OBであるバイロン・スコットのポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』に出演。80年代と現代のペースの違いは「疑いようがない」と即答した。
「フィラデルフィア(セブンティシクサーズ)、サンアントニオ(スパーズ)、私たち(レイカーズ)、ユタ(ジャズ)、デンバー(ナゲッツ)、すべてがファーストブレイクチームだった。
大きな違いのひとつは、もし3対2のファーストブレイクになったら(そのまま攻め込んで)得点を狙っていたことだ。私たちは2点を狙っていた。そこから展開して3ポイントシュートを打つ選手はいなかった。アドバンテージがあるシチュエーションでは、一貫した攻め方をしていた」
ハンドチェック禁止などルールの違いも含め、フィジカルコンタクトの差も大きいとニクソンは語る。
「そしてもうひとつは、今の選手たちはお互いに触れることさえできない。カリーム(アブドゥル・ジャバー)やドック(Dr.J/ジュリアス・アービング)に触れられないなんて想像できるかい? 今のゲームは、プレースタイルがヨーロッパ式に大きく変化したと思う。オリンピックでも、今は(アメリカ代表が他の国に)負けてしまう時代だ」
さらに、ニクソンは「私たちの時代はサイズのある選手たちがいて、フィジカル的かつ、スピードのあるプレーができた。でも今はシュートが上手くないと必要とされないし、試合を支配することもできない」と、“求められること”の違いがスタイルの変化につながっていると見解を述べていた。
構成●ダンクシュート編集部
ピッペンが“70勝チーム同士”の仮想対決を分析「1990年代のルールとなれば、カリーは今と同じようにはいかないだろう」<DUNKSHOOT>
ストックトン&マジックの2大司令塔がトップに君臨。現役選手の順位は?【ポジション別アシストランキング | PG編】<DUNKSHOOT>
カリーム・アブドゥル・ジャバー、アキーム・オラジュワン、パトリック・ユーイング、デイビッド・ロビンソン、シャキール・オニールといった本格派センター全盛の時代を経て、3ポイントの多用による“ペース&スペース”が重視されるようになった現代NBA。
通算3ポイント成功数で史上初の4000本を突破したゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、この潮流を作り出し、「バスケットボールそのものを変えた」とも言われる存在だ。
また、ポジションレス化のトレンドにより、パワーフォワード(PF)に入るのは長身かつ3ポイントを決めて当然のプレースタイルを持つ選手たちが増加していった。
現役時代にレイカーズで2度の優勝を経験しているニクソンは、同じく球団OBであるバイロン・スコットのポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』に出演。80年代と現代のペースの違いは「疑いようがない」と即答した。
「フィラデルフィア(セブンティシクサーズ)、サンアントニオ(スパーズ)、私たち(レイカーズ)、ユタ(ジャズ)、デンバー(ナゲッツ)、すべてがファーストブレイクチームだった。
大きな違いのひとつは、もし3対2のファーストブレイクになったら(そのまま攻め込んで)得点を狙っていたことだ。私たちは2点を狙っていた。そこから展開して3ポイントシュートを打つ選手はいなかった。アドバンテージがあるシチュエーションでは、一貫した攻め方をしていた」
ハンドチェック禁止などルールの違いも含め、フィジカルコンタクトの差も大きいとニクソンは語る。
「そしてもうひとつは、今の選手たちはお互いに触れることさえできない。カリーム(アブドゥル・ジャバー)やドック(Dr.J/ジュリアス・アービング)に触れられないなんて想像できるかい? 今のゲームは、プレースタイルがヨーロッパ式に大きく変化したと思う。オリンピックでも、今は(アメリカ代表が他の国に)負けてしまう時代だ」
さらに、ニクソンは「私たちの時代はサイズのある選手たちがいて、フィジカル的かつ、スピードのあるプレーができた。でも今はシュートが上手くないと必要とされないし、試合を支配することもできない」と、“求められること”の違いがスタイルの変化につながっていると見解を述べていた。
構成●ダンクシュート編集部
ピッペンが“70勝チーム同士”の仮想対決を分析「1990年代のルールとなれば、カリーは今と同じようにはいかないだろう」<DUNKSHOOT>
ストックトン&マジックの2大司令塔がトップに君臨。現役選手の順位は?【ポジション別アシストランキング | PG編】<DUNKSHOOT>
関連記事
- ストックトン&マジックの2大司令塔がトップに君臨。現役選手の順位は?【ポジション別アシストランキング | PG編】<DUNKSHOOT>
- レイカーズのレジェンドOBが語る、マジックとドンチッチの共通点「2人ともその能力を持っている」<DUNKSHOOT>
- ピッペンが“70勝チーム同士”の仮想対決を分析「1990年代のルールとなれば、カリーは今と同じようにはいかないだろう」<DUNKSHOOT>
- 桁違いの期待を背負い、NBAの舞台に立つ“逸材”フラッグ「自分にとって大事なのは、あらゆるラインナップに順応すること」<DUNKSHOOT>
- 王座奪還の切り札に?ナゲッツが“欧州ツインタワー”を構想。「様々な戦術が可能になる」と指揮官が言及<DUNKSHOOT>