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NBA

「当時は3対2のブレイクから3ポイントを打つ選手はいなかった」80年代レイカーズのPGが、現代NBAとの違いを語る<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.10.03

80年代前半にレイカーズで先発PGを務めたニクソンが、当時と今の違いを語った。(C)Getty Images

80年代前半にレイカーズで先発PGを務めたニクソンが、当時と今の違いを語った。(C)Getty Images

 近年のNBAはハイペース化が進み、同時にポジションレス化も顕著となっている。かつてのセンター全盛時代は跡形もないほどだ。1970年代後半~80年代にプレーしたノーム・ニクソン(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は、当時と現代の違いについて見解を述べている。

 カリーム・アブドゥル・ジャバー、アキーム・オラジュワン、パトリック・ユーイング、デイビッド・ロビンソン、シャキール・オニールといった本格派センター全盛の時代を経て、3ポイントの多用による“ペース&スペース”が重視されるようになった現代NBA。

 通算3ポイント成功数で史上初の4000本を突破したゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、この潮流を作り出し、「バスケットボールそのものを変えた」とも言われる存在だ。

 また、ポジションレス化のトレンドにより、パワーフォワード(PF)に入るのは長身かつ3ポイントを決めて当然のプレースタイルを持つ選手たちが増加していった。

 現役時代にレイカーズで2度の優勝を経験しているニクソンは、同じく球団OBであるバイロン・スコットのポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』に出演。80年代と現代のペースの違いは「疑いようがない」と即答した。
 
「フィラデルフィア(セブンティシクサーズ)、サンアントニオ(スパーズ)、私たち(レイカーズ)、ユタ(ジャズ)、デンバー(ナゲッツ)、すべてがファーストブレイクチームだった。

 大きな違いのひとつは、もし3対2のファーストブレイクになったら(そのまま攻め込んで)得点を狙っていたことだ。私たちは2点を狙っていた。そこから展開して3ポイントシュートを打つ選手はいなかった。アドバンテージがあるシチュエーションでは、一貫した攻め方をしていた」

 ハンドチェック禁止などルールの違いも含め、フィジカルコンタクトの差も大きいとニクソンは語る。

「そしてもうひとつは、今の選手たちはお互いに触れることさえできない。カリーム(アブドゥル・ジャバー)やドック(Dr.J/ジュリアス・アービング)に触れられないなんて想像できるかい? 今のゲームは、プレースタイルがヨーロッパ式に大きく変化したと思う。オリンピックでも、今は(アメリカ代表が他の国に)負けてしまう時代だ」

 さらに、ニクソンは「私たちの時代はサイズのある選手たちがいて、フィジカル的かつ、スピードのあるプレーができた。でも今はシュートが上手くないと必要とされないし、試合を支配することもできない」と、“求められること”の違いがスタイルの変化につながっていると見解を述べていた。

構成●ダンクシュート編集部

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