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NBA

凱旋試合で古巣ペイサーズファンからブーイング。ターナーが胸中吐露「本当にがっかりしたし、悔しかった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.11.04

ターナーはペイサーズファンからブーイングを受けながらも、攻守で存在感を放ち、バックスの勝利に貢献した。(C)Getty Images

ターナーはペイサーズファンからブーイングを受けながらも、攻守で存在感を放ち、バックスの勝利に貢献した。(C)Getty Images

 ミルウォーキー・バックスは現地時間11月3日(日本時間4日)、敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスでインディアナ・ペイサーズと対戦した。

 この日は、昨季までペイサーズに在籍していたマイルズ・ターナーにとって初の凱旋試合。2015年のドラフト全体11位でペイサーズに入団した211cm・113kgのセンターは、10年間チームの守護神として君臨し、通算1412ブロックで球団記録を保持。2018-19シーズンと2020-21シーズンにはブロック王に輝くなど、再建期も含めてインサイドの要として奮闘した。

 完全FA(フリーエージェント)となった今夏、地元ファンの多くはペイサーズ残留を望んでいたが、ターナーは最終的に同じセントラル・ディビジョンに属するバックスと4年1億700万ドルの大型契約を締結。長年チームの主力だったフランチャイズプレーヤーの移籍は、インディアナに少なからぬ衝撃を与えた。

 試合前、球団はターナーへの感謝を込めたトリビュート・ビデオを上映。ペイサーズ時代のブロックやダンクのハイライトが映し出されると、会場の一部から拍手が起きた一方、多くの観客はブーイングで応じた。
 
 ターナーは映像を見つめ、拍手しながらもどこか皮肉めいた笑みを浮かべた。その姿は、古巣との関係性を象徴するような場面だった。
 
 試合後、本人は複雑な心境を明かしている。

「本当にがっかりしたし、悔しかったよ。この10年間、自分の人生、血と汗と涙を捧げてきた。減俸も受け入れたし、トレードの噂だって乗り越えてきたのにね。でも、それならそれで構わない。僕は受け入れるよ」

 この試合でも先発センターとして出場したターナーは、第1クォーターだけで2本の3ポイントをヒット。最終的に32分14秒の出場で9得点、7リバウンド、5ブロックをマークし、守備面で相変わらずの存在感を見せた。

 バックスは第4クォーター終盤にペイサーズに同点に追いつかれたものの、ラストプレーで大黒柱のヤニス・アデトクンボが劇的なブザービーターを沈めて117-115で勝利。今季成績を5勝2敗とした。

 長年サポートを受けてきたインディアナのファンからまさかの洗礼を受けたターナーだが、チームの勝利が複雑な思いを和らげたかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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