デトロイト・ピストンズの快進撃が止まらない。
現地時間11月24日(日本時間25日)、敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスでインディアナ・ペイサーズと対戦したピストンズは、第4クォーター残り5分5秒時点で14点差をつけていた。
そこからペイサーズの猛追を受け、残り1分を切って2点差まで迫られるも、ケイド・カニングハムのフックショットとフリースローで振り切り、最終スコア122-117で勝ち切った。
24得点、11リバウンド、6アシストをあげたカニングハムを筆頭に、キャリス・ルバートが19得点、ジェイレン・デューレンが17得点、12リバウンド、アサー・トンプソンが13得点、トバイアス・ハリスとジェイデン・アイビーがそれぞれ12得点を記録。
これでチームは、15勝2敗(勝率88.2%)でイースタン・カンファレンス首位を堅持。ほんの2年前、NBAワースト記録となる28連敗を喫した泥沼の状態から破竹の13連勝を達成し、優勝した1989-90シーズン、2003-04シーズンにマークしたフランチャイズ史上最長の連勝記録に並んだ。
球団史上最高のスタートを切ったピストンズだが、2年前に屈辱的な経験を味わったカニングハムに浮かれる様子はない。地元メディア『Detroit Free Press』が若きエースのコメントを紹介している。
「僕らがそのこと(連勝記録)について話したことは一度もないんだ。ただ、リーグトップに立つ方法を見つけ出したいと思っていた。このチームは以前、最下位を経験した。球団史上最悪の連敗を喫した自分たちに今、球団史上最長の連勝記録を作るチャンスが巡ってきたのは、本当に素晴らしいことだ」
悪夢の28連敗を喫した当時、カニングハムやデューレン、トンプソン、アイザイア・スチュワートら若手は、なかなか勝てない状況を嫌というほど味わった。そこにハリスやジャボンテ・グリーン、ダンカン・ロビンソン、ルバートなど30代のベテランが加入し、現在の躍進につながっている。
次戦は26日(日本時間27日)に敵地で行なわれるボストン・セルティックス戦。これに勝てば球団新記録の14連勝となる。とはいえ、現在のハイペースのままレギュラーシーズンを駆け抜けることはさすがに難しいだろう。
「その機会(連勝記録)を楽しみにしているけど、これはあくまで僕たちの仕事の成果にすぎない。これは僕らが目指していたものではないんだ。自分たちにはまだもっと大きな目標があるからね」
カニングハムがそう口にしたように、ピストンズが見据えているのは連勝記録ではなく、20年以上遠ざかっている王座を奪還することにある。
今季のチームは試合時間残り5分で5点差以内のクラッチ・シチュエーションで、イースト最高の10勝1敗(勝率90.9%)を誇っているが、その根底にあるのが自慢の堅守だ。
リーグ3位のディフェンシブ・レーティング(110.4)を筆頭に、被フィールドゴール成功率(44.5%)は同4位、平均ターンオーバー誘発数(17.5)は同2位、相手の平均アシスト数(23.2本)は同1位と、守備関連の数値は軒並みリーグ上位を記録している。
長丁場のシーズンでは、主力のケガや不調の時期も訪れるだろうが、伝統の堅守を維持できている限り、球団史上3度目の60勝超えも決して不可能ではないだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
ピストンズを東首位に導くカニングハム、“異次元スタッツ”のヨキッチが週間MVPに選出!両チームとも期間中全勝|NBA第3週
再びあの景色を見るために――古豪ピストンズ復活のキーマンが語る、“苦難のルーキーイヤーから得た学び”と“未来への決意”<DUNKSHOOT>
現地時間11月24日(日本時間25日)、敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスでインディアナ・ペイサーズと対戦したピストンズは、第4クォーター残り5分5秒時点で14点差をつけていた。
そこからペイサーズの猛追を受け、残り1分を切って2点差まで迫られるも、ケイド・カニングハムのフックショットとフリースローで振り切り、最終スコア122-117で勝ち切った。
24得点、11リバウンド、6アシストをあげたカニングハムを筆頭に、キャリス・ルバートが19得点、ジェイレン・デューレンが17得点、12リバウンド、アサー・トンプソンが13得点、トバイアス・ハリスとジェイデン・アイビーがそれぞれ12得点を記録。
これでチームは、15勝2敗(勝率88.2%)でイースタン・カンファレンス首位を堅持。ほんの2年前、NBAワースト記録となる28連敗を喫した泥沼の状態から破竹の13連勝を達成し、優勝した1989-90シーズン、2003-04シーズンにマークしたフランチャイズ史上最長の連勝記録に並んだ。
球団史上最高のスタートを切ったピストンズだが、2年前に屈辱的な経験を味わったカニングハムに浮かれる様子はない。地元メディア『Detroit Free Press』が若きエースのコメントを紹介している。
「僕らがそのこと(連勝記録)について話したことは一度もないんだ。ただ、リーグトップに立つ方法を見つけ出したいと思っていた。このチームは以前、最下位を経験した。球団史上最悪の連敗を喫した自分たちに今、球団史上最長の連勝記録を作るチャンスが巡ってきたのは、本当に素晴らしいことだ」
悪夢の28連敗を喫した当時、カニングハムやデューレン、トンプソン、アイザイア・スチュワートら若手は、なかなか勝てない状況を嫌というほど味わった。そこにハリスやジャボンテ・グリーン、ダンカン・ロビンソン、ルバートなど30代のベテランが加入し、現在の躍進につながっている。
次戦は26日(日本時間27日)に敵地で行なわれるボストン・セルティックス戦。これに勝てば球団新記録の14連勝となる。とはいえ、現在のハイペースのままレギュラーシーズンを駆け抜けることはさすがに難しいだろう。
「その機会(連勝記録)を楽しみにしているけど、これはあくまで僕たちの仕事の成果にすぎない。これは僕らが目指していたものではないんだ。自分たちにはまだもっと大きな目標があるからね」
カニングハムがそう口にしたように、ピストンズが見据えているのは連勝記録ではなく、20年以上遠ざかっている王座を奪還することにある。
今季のチームは試合時間残り5分で5点差以内のクラッチ・シチュエーションで、イースト最高の10勝1敗(勝率90.9%)を誇っているが、その根底にあるのが自慢の堅守だ。
リーグ3位のディフェンシブ・レーティング(110.4)を筆頭に、被フィールドゴール成功率(44.5%)は同4位、平均ターンオーバー誘発数(17.5)は同2位、相手の平均アシスト数(23.2本)は同1位と、守備関連の数値は軒並みリーグ上位を記録している。
長丁場のシーズンでは、主力のケガや不調の時期も訪れるだろうが、伝統の堅守を維持できている限り、球団史上3度目の60勝超えも決して不可能ではないだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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