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NBA

「もしそうなれば、とても光栄なこと」。レイカーズで2連覇を成し遂げたパウ・ガソルが永久欠番の可能性について言及

秋山裕之

2020.05.06

今季は1試合もコートに立てず、引退の可能性も噂されるガソル。現役に別れを告げた時、レイカーズで永久欠番になることは十分に考えられる。(C)Getty Images

今季は1試合もコートに立てず、引退の可能性も噂されるガソル。現役に別れを告げた時、レイカーズで永久欠番になることは十分に考えられる。(C)Getty Images

 昨年7月25日(日本時間26日、日付は以下同)。制限なしフリーエージェント(FA)だったパウ・ガソルは、通算6チーム目となるポートランド・トレイルブレイザーズと1年契約を結んだ。

 先発センターを務めるユスフ・ヌルキッチが3月末に左足の大ケガを負い、長期離脱となっていたブレイザーズにとって、得点・リバウンド・パスの3拍子揃った経験豊富なビッグマンの獲得は有効な補強と見られていた。

 ところが、ガソル自身も足のケガによりレギュラーシーズン開幕後もコートに立てず、11月20日に解雇。その後はチームのコーチングスタッフとして過ごしつつ、ケガの回復に努めていたものの、キャリア19シーズン目となるはずだった今季は1試合もプレーできていない。
 
 現在、現役続行か引退かで揺れているガソルだが、これまでのバスケットボールキャリアは華々しい限り。NBA通算2万894点(歴代37位)、1万1305リバウンド(同28位)、3925アシスト、1941ブロック(同21位)。新人王(2002年)を皮切りにオールスターに6度、オールNBAチームには4度選ばれた実績を持つ。

 そんなガソルのキャリアにおけるターニングポイントとなったのが、2007-08シーズン途中のロサンゼルス・レイカーズへの移籍だろう。巧みなポストプレー、ビッグマン離れしたパスセンス、213cmの高さを駆使したリバウンドやブロックなど、持ち前のオールラウンドなスキルを遺憾なく発揮し、コビー・ブライアントの新たな相棒としてベストマッチしたビッグマンは、レイカーズを優勝候補へと押し上げ、08年から3年連続のNBAファイナル進出に大きく貢献した。

 2009、10年に成し遂げた2連覇ではコビーに次ぐ2番手として申し分ない働きを見せ、ガソルは満面の笑顔で念願のチャンピオンリングを手にした。レイカーズで過ごした6シーズン半の間、429試合(うち先発422試合)に出場して平均35.7分、17.7点、9.9リバウンド、3.5アシスト、1.41ブロックの成績を残している。

 また、ガソルは母国スペイン代表の大黒柱としても、オリンピックで3度のメダル獲得や世界選手権(現ワールドカップ)優勝など数々の栄光をもたらしてきた。今季限りで現役を退いたとしても、近い将来バスケットボール殿堂入りを果たすことは確実だろう。
 
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