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NBA

主力3人を欠いて“第二幕“に臨むウィザーズのローテーションは?八村塁に求められるのは2桁リバウンドと平均20点

秋山裕之

2020.07.16

プレーオフ進出をかけ、負けられないウィザーズ。八村には平均20点前後を期待したい。(C)Getty Images

プレーオフ進出をかけ、負けられないウィザーズ。八村には平均20点前後を期待したい。(C)Getty Images

 イースタン・カンファレンス9位のウィザーズ(24勝40敗/勝率37.5%)は、8位のオーランド・マジック(30勝35敗/勝率46.2%)を5.5ゲーム、7位のブルックリン・ネッツ(30勝34敗/勝率46.9%)を6.0ゲーム差で追いかける中でプレーオフ進出をかけてシーディングゲーム(順位決定戦)を迎える。

 ウィザーズは主力の3人(ジョン・ウォール、ブラッドリー・ビール、ダービス・ベルターンス)を欠くなか、ブルックスHCはどのようなローテーションを組んで臨むのか。地元メディア『NBC Sports Washington』のチェイス・ヒューズ記者は、15日に掲載された記事の中で、スターターとリザーブを下記のように分けて予想していた。

■第二幕でウィザーズが敷くローテーション予想
<スターター>
PG:イシュ・スミス
SG:ジェアリン・グラント
SF:トロイ・ブラウンJr.
PF:八村塁
C:トーマス・ブライアント

<リザーブ>
G:シャバズ・ネイピアー
G:ジェローム・ロビンソン
F:アイザック・ボンガ
F:アドミラル・スコフィールド
C:モリッツ・ヴァグナー

 7月9日に行なわれた『TNT』の「Inside the NBA」へゲスト出演した際、ブルックスHCがキープレーヤーとして挙げていたのは八村、ブラウンJr.、ボンガの3選手。ブライアントには3ポイントがあり、ペイントエリアで存在感を発揮できるため、八村とフロントコートでコンビを組むには適していると言えるだろう。

 ブラウンJr.については「(開幕までに)すばらしいシェイプになるだろう。彼は最高の機会を手にするだろうね」と指揮官も大きな期待を寄せており、ベテランのスミスとプレーメーク役をこなしつつ、アグレッシブにリムへとアタックしていくことが予想できる。
 
 司令塔について、シーズン中断直前の8試合はネイピアーがスターターを務めていたが、最後の4試合はスミスがハムストリングを痛めて欠場していたことも要因のひとつ。得点力ではネイピアーに軍配が上がるが、チームメイトを生かす能力はスミスの方が上。ビール不在という状況を考えると、ゲームを作るためにはベテランの経験が必要となる。

 先日、トミー・シェパード・ゼネラルマネージャーも「誰がオフェンスの中心を担うのか?」という記者からの質問に「誰がチームのスコアリングリーダーになるかはオーランドに行くまでは予想したくないね。イシュとルイが引き続きたくさん点を取ると思うけど、他の選手たちにもチャンスはある。ヴァグナーも得点力がある」と語っており、スミスと八村に期待を寄せていた。

 なお、シューティングガードのスターターには若手のロビンソンではなく、7月1日に契約したばかりのグラントを置いているが、これは経験面で勝る点とディフェンス力によるものが大きいだろう。

 とはいえ、スミスをスターターに起用することで、リザーブ陣でゲームメークを任せられる選手が少なくなってしまう点、そして先発陣でアウトサイドに秀でた選手がいない点は不安。

 現有戦力の中で理想を言えば、ブラウンJr.がプレーメーカーとして合格点を与えられるパフォーマンスに達すれば、シュート力のあるネイピアーをスターターに昇格させ、スミスをベンチスタートにしてゲームを落ち着かせたいところだろう。

 この布陣を見ると、八村とブライアントには得点とリバウンドで2桁、さらに平均20点前後を期待したい。スミスとネイピアーも彼らに次ぐオプションとして高得点が求められる。そしてブラウンJr.がアグレッシブに点を取りに行くことができれば、面白いチームになるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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