専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「正直理解できない」名手カズンズが歴代トップ5PGに“相応しくない選手”に「クリス・ポール」と即答。その理由は?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.12.16

カズンズ(右)はポール(左)について、「栄誉やパフォーマンスの観点から言えば、トップ5ではないと思う」と持論を語った。(C)Getty Images

カズンズ(右)はポール(左)について、「栄誉やパフォーマンスの観点から言えば、トップ5ではないと思う」と持論を語った。(C)Getty Images

 フェニックス・サンズのクリス・ポールはプロ18年間で歴代3位の1万1100アシスト、同4位の2474スティールを誇り、NBAの歴史の中でもトップクラスのポイントガード(PG)と評価を受けている。

 そのなかで、対戦経験もあるデマーカス・カズンズは、ポールがトップ5に入るという世間の査定に異論を唱えている。

 2005年のドラフト全体4位指名でNBA入りしたポールは、これまで5チームでプレーしてきた。最初に所属したニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)では、3年目の2007-08シーズンに80試合に出場し平均21.1点をあげたほか、アシストとスティールのタイトルも獲得し、MVP投票でも2位に入った。

 11年にロサンゼルス・クリッパーズに移籍すると、それまでリーグ下位が定位置だったチームを初年度からプレーオフ出場に導き、翌年は球団初の50勝超え(56勝)。さらに翌13-14シーズンは57勝25敗の球団記録更新に貢献した。

 同球団在籍中は6シーズンすべてで勝率6割を超え、クリッパーズの歴史の中で50勝以上をあげたのはポールがいた期間のみとなっている。

 トレードでヒューストン・ロケッツに移籍した2017-18シーズンには65勝17敗をあげ、自身初の60勝超え。その後1シーズンのみ在籍したオクラホマシティ・サンダーでも、下位低迷が予想されたチームを44勝28敗でプレーオフに導き、さらに評価を上げた。

 そして5チーム目のサンズでも2年連続で勝率7割以上。チームや周囲の選手を問わず、常にチームのポテンシャルを最大限に引き出す力は、まさに“ポイント・ゴッド”の呼び名にふさわしい。
 
 そんなポールは歴代トップ5PGに挙げられることも多いが、NBAキャリア12年を誇る元オールスター選手のカズンズが、ポッドキャスト番組『Outta Pocket』に出演した際にトップ5PGに相応しくない選手を問われて、「クリス・ポール」と即答した。

「ポイントガードのトップ5を聞くたびにクリス・ポールの名前が入っているが、その理由が正直理解できない。CP3のことを叩くわけではないが、栄誉やパフォーマンスの観点から言えば、CP3はトップ5ではないと思う」

 これまで、ケンタッキー大時代の同僚であるジョン・ウォール(ロサンゼルス・クリッパーズ)やラジョン・ロンド、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)といった名PGとプレーしてきたカズンズ。自身が考えるトップ5の一端を明かしている。

「ジョン・ストックトンは最多アシストとスティールの記録を持っている。これは誰も破れない。スティーブ・ナッシュやジョン・ストックトンを選ばないといけない。それから(ラッセル)ウエストブルックもだ。彼は(17年に)シーズンMVPを受賞しているからね。ロンドもリストに入らないといけない」

 ちなみに元NBA選手のニック・ヤングは、今年12月に自身のツイッターで、「歴代トトップ5PGは…1A カリー、1B A.I.(アレン・アイバーソン)、1C マジック(ジョンソン)、2 アイザイア(トーマス)、3ラス(ウエストブルック)、4 CP(ポール)、5 J-Kidd(ジェイソン・キッド)」と自身のリストを明かしている。

 個人の趣向も反映されるため、一概には言えないが、ポールがNBA史に名を残す名PGであることに疑いの余地はないだろう。

構成●ダンクシュート編集部
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号