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「彼はフランス人が嫌いなんだ」殿堂入りのパーカーが盟友ダンカンとの思い出をジョーク交じりで明かす<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.08.13

殿堂入りスピーチでパーカーは、盟友ダンカンとの思い出をジョーク交じりで語った。(C)Getty Images

殿堂入りスピーチでパーカーは、盟友ダンカンとの思い出をジョーク交じりで語った。(C)Getty Images

 現地時間8月12日(日本時間13日、日付は以下同)、マサチューセッツ州スプリングフィールドで2023年度のバスケットボール殿堂入りセレモニーが行なわれた。

 今年のメンバーには、ダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)にドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)、パウ・ガソル(元ロサンゼルス・レイカーズほか)など、2000年以降のNBAを彩ったスターが勢揃い。豪華なプレゼンターを伴い、壇上でスピーチを行なった。

 そのなかで、サンアントニオ・スパーズで4度のリーグ制覇を経験し、2007年には欧州出身選手初のファイナルMVPにも輝いたフランス人PG(ポイントガード)のトニー・パーカーは、プレゼンターとして登壇した盟友ティム・ダンカンとの思い出を「みんな知っているだろうけど、もう一度言うよ」と切り出し、ジョーク交じりで語った。
 
「ティミーはルーキーイヤーの私に話しかけてくれなかった。みんな、私がおかしなことを言っていると思うだろうけど、本当なんだよ。ティミーはフランス人が好きじゃないんだ。彼は私のフランス訛りが嫌いだったのさ……。

 私がルーキーイヤーに、ゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックス/現オクラホマシティ・サンダーほか)相手にいいプレーをして初めて、ようやく彼は一言、いや二言三言話してくれたんだ。『君なら大丈夫』ってね」

 2001年のNBAドラフトでスパーズがパーカーを指名した際に、ダンカンが「なんでヨーロッパ人PGなんて指名したんだ?ヨーロッパ人PGじゃ絶対に優勝できないぞ」と懐疑的な声を上げ、実際に口も利かなかったのは有名な話。このパーカーの“告発”にはダンカンも顔を覆いながら笑い、会場も大爆笑に包まれた。

 しかしそこからたゆまぬ努力でダンカンの信頼を勝ち取り、ともに4度の優勝を達成。ダンカン、そして同じくプレゼンターを務めたマヌ・ジノビリとともに、リーグ史上屈指のビッグ3としてその名を残すまでに成長できたのは、大黒柱からの“愛のムチ”のおかげとも言えるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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