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NBA

「ブロンがいなければ今の俺はない」ピアースの“レブロン嫌い”はリスペクトの裏返し?「憎んだことは決してない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.03.12

“レブロン嫌い”として知られるピアース(左)だが、それはライバル関係の産物で「常に彼をリスペクトしていた」と語った。(C)Getty Images

“レブロン嫌い”として知られるピアース(左)だが、それはライバル関係の産物で「常に彼をリスペクトしていた」と語った。(C)Getty Images

 殿堂入り選手のポール・ピアースは、15年在籍したボストン・セルティックス時代にレブロン・ジェームズ(当時マイアミ・ヒート/現ロサンゼルス・レイカーズ)とライバルとしてぶつかり合った。それゆえ、“レブロン嫌い”として描かれることも多いが、ピアースは“キング”へのリスペクト心を強調している。

 1998年のドラフト1巡目10位でNBA入りしたピアースは、2013年に移籍するまでセルティックスでプレー。2006-07シーズンのカンファレンス最下位(24勝58敗)から、07-08シーズンのリーグ優勝など、在籍期間では酸いも甘いも嚙み分けた。

 そんなピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンの“ビッグ3”を擁したセルティックスは、ヒートと10年から3年連続プレーオフで激突。初年度はセルティックスが勝利(1回戦)したものの、レブロン、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュの“スリーキングス”が結成された11年(カンファレンス準決勝)、翌12年(カンファレンス決勝)はヒートに軍配が上がった。

 ピアースは“レブロン・ヘイター(嫌い)”の代表格として描かれてきたが、それはあくまでコート上のライバル関係の産物だと、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』で語っている。
 
「ブロン(レブロン)がいなかったら、今の俺はなかっただろう。純粋な事実として、彼とはいくつもの壮絶な試合を繰り広げた。彼がいなければ今の俺はないわけで、自分が引退して彼には脱帽してばかりさ。ブロンを憎んでいたかって? 憎んだことは決してない。常に彼をリスペクトしていた。ただ、コート上では戦いの熱気に身を任せる。友人でも何でもない。それが俺のスタイルなんだ。俺は“ブロン・ヘイター”と言われるけど、彼の功績は高く評価している」

 ピアースと言えば、かつてレブロンを歴代トップ5に入らないと発言したことで話題を呼んだが、前人未到の通算4万得点を達成した“キング”を高く評価しているという。

「ブロンがトップ5ではないと言ったことはない。それは(コロナ禍の2020年に)バブルでポートランド・トレイルブレイザーズと対戦していた頃の話だ。もしプレーオフ1回戦で(レイカーズが)ブレイザーズに負けたら、ブロンがトップ5だなんて聞きたくないと言ったんだ。彼らはチャンピオンになるポテンシャルがあったからね。結局、彼らはその年に優勝している。ブロンがトップ5だと思うか? その答えは『もちろん』だ」

 ピアースは、「長年プレーし続け、その記録からもレブロンはGOAT(史上最高の選手)かもしれないと言えるほど、GOAT論争に加わっている」と語り、レブロンに最大限のリスペクトを示していた。

構成●ダンクシュート編集部

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