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NBA

名司令塔のロンドが現役生活に別れ。レイカーズ時代の同僚レブロンは「彼と組むことができて幸運だった」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.04.03

ロンドは東西の名門セルティックスとレイカーズで優勝を経験。大舞台に強いことから“プレーオフ・ロンド”の異名を取った。(C)Getty Images

ロンドは東西の名門セルティックスとレイカーズで優勝を経験。大舞台に強いことから“プレーオフ・ロンド”の異名を取った。(C)Getty Images

 現地時間4月2日、かつてボストン・セルティックスやロサンゼルス・レイカーズなどで活躍したラジョン・ロンドが現役生活に終止符を打った。

 元NBA選手のマット・バーンズとスティーブン・ジャクソンがホストを務めるポッドキャスト番組『ALL THE SMOKE』に出演した38歳のロンドは、バーンズからNBAキャリアは終わったのかと問われると、「そうだね、終わった。子どもたちと一緒に過ごしたい」と答えた。

 185cm・82kgのポイントガードはケンタッキー大で2年間プレーし、2006年のドラフト1巡目21位でフェニックス・サンズから指名後、トレードでセルティックスへ移籍。2年目の2007-08シーズンにポール・ピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンのビッグ3を支え、セルティックスの22年ぶりの優勝に貢献すると、09-10シーズンにはスティール王、12、13年はアシスト王に輝いた。オールディフェンシブチームには09年から4年連続で選出され、オールスターには10年~13年まで4年連続で出場している。

 その後はダラス・マーベリックス、サクラメント・キングス、シカゴ・ブルズ、ニューオリンズ・ペリカンズ、レイカーズ、アトランタ・ホークス、ロサンゼルス・クリッパーズ、クリーブランド・キャバリアーズと渡り歩き、キングス時代の16年には3度目のアシスト王に。レイカーズ在籍時の20年プレーオフでは巧みなゲームメークでレブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスらを活かし、マイアミ・ヒートとのファイナル第6戦ではベンチから19得点を奪い、自身2度目の優勝を経験した。
 
 ロンドは16年間のNBAキャリアを振り返り、「本当に素晴らしい時間だった。NBAでの時間は決して当たり前のことではなかった。 僕はそのすべての瞬間を愛し、何年にもわたって共有し、絆を深め、成長することができた兄弟のような関係に感謝している。 このゲームでとても多くのことを学び、それが今の自分を作り上げてくれたんだ」とコメント。

 名司令塔の引退を受け、レイカーズでチームメイトだったドワイト・ハワードは、SNSで「バスケットボール界で最も偉大なポイントガードの1人! 君が成し遂げたことを達成するのがどれだけ大変なことか、誰も理解できないだろう! 将来のHOF(殿堂入り)は間違いない。家族と一緒に楽しんでくれ。素晴らしいキャリアをおめでとう」とメッセージ。

 同じくレイカーズで共闘したレブロンは、同日の試合後に「これまで一緒にプレーした中で最高の選手の1人。彼の(バスケ)IQはこの世のものではなかった。彼とチームを組むことができてとても幸運だったよ。自分たちが組めば優勝できるといつも話していた。そして俺たちはそれを成し遂げたんだ」と語った。

 ロンドはキャリア通算957試合に出場し、平均9.8点、4.5リバウンド、7.9アシスト、1.59スティール、歴代16位タイとなる通算32回のトリプルダブルを記録。セルティックス時代に残した平均アシスト(8.5)とスティール(1.88)はフランチャイズ1位の数字となっている。

 並外れたバスケIQとパスセンスを武器に“コート上の監督”として圧倒的な存在感を放ったロンド。昨夏にはレブロンとともに彼の息子ブライスが所属するチームのコーチを務めて話題となったが、数年後にはNBAで指揮を執る姿が見られるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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