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NBA

「彼はデリック・マッキー未満」ラシードが“問題発言”のエドワーズを斬る「まだディフェンダーとは言えない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.09.05

現役時代はオールラウンダーとして活躍したが、脇役の印象が強かったマッキー(右)。ただ、ラシードは現在のエドワーズ(左)は彼以下だと持論を展開した。(C)Getty Images

現役時代はオールラウンダーとして活躍したが、脇役の印象が強かったマッキー(右)。ただ、ラシードは現在のエドワーズ(左)は彼以下だと持論を展開した。(C)Getty Images

 現地時間9月3日(日本時間4日)、ラシード・ウォーレス(元デトロイト・ピストンズほか)らがホスト役を務めるポッドキャスト番組『Sheed & Tyler』の最新エピソードが公開された。

 211㎝・104㎏のビッグマンは、NBAキャリア16シーズンでポートランド・トレイルブレイザーズやピストンズなどでプレー。高さと腕の長さ、速さを兼備した男はゴール下だけでなく、打点の高いジャンパーを駆使してアウトサイドからも自在に得点を重ねた。

 レギュラーシーズン通算1109試合でキャリア平均14.4点、6.7リバウンド、1.8アシスト、1.0スティール、1.3ブロックを残し、オールスターに4度選ばれ、ピストンズ時代の2004年にはNBAチャンピオンにも輝いている。

 ブレイザーズ在籍時の2000-01シーズンにテクニカルファウル数で前代未聞の41回を記録するなど、“問題児”としての印象も強いウォーレスだが、攻撃力だけでなく守備力も平均以上で、ピストンズ時代はチームディフェンスでも貴重な働きを見せていた。

 1995年から2013年までNBAでプレーしたウォーレスは、8月19日に米メディア『The Wall Street Journal』へ公開されたインタビューで、NBAの現在と過去について問題発言をしたアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)に言及した。
 
「過去(のNBA)を見ていないから、そのことについてあまり話せない。今よりあの頃の方がタフだったという。だけど誰にでもスキルが備わっていたとは思っていない。本物のスキルが備わっていたのはたった1人(マイケル・ジョーダン)だけだった。だから、コビー(ブライアント)を見た時に『なんてこった』って反応になるのさ。でも今では誰にでもスキルが備わっている」(エドワーズ)

 ピストンズでリチャード・ハミルトン、ブレイザーズでアイザイア・ライダーやスティーブ・スミス、ポンジ・ウェルズ、ボストン・セルティックスではレイ・アレンと様々なタイプのシューティングガード(SG)とプレーしてきたウォーレスは、エドワーズの“現在地”についてこう口にしていた。

「アント(エドワーズ)のことが好きだが、俺の見方はこうだ。キャリアの現時点で、あくまで俺の意見だが、彼はデリック・マッキー未満だ。それにグラント・ヒル、スコッティ・ピッペンよりも優れてはいない。

 俺はコートの両エンドについて話しているんだ。デリック・マッキーはディフェンダーで、彼はディフェンダーじゃない。彼は今もなお成長を続けている。だがまだディフェンダーとは言えないな」
 
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