現地時間6月2日(日本時間3日、日付は以下同)、米スポーツ専門局『ESPN』は、5日からスタートするNBAファイナルで、オクラホマシティ・サンダーがシリーズを制する確率を75%、インディアナ・ペイサーズが優勝する確率を25%と予想した。
両チームはいずれもプレーオフを12勝4敗で勝ち上がって頂上決戦へと駒を進めたとはいえ、レギュラーシーズンの対戦はサンダーがペイサーズに2勝。シーズン戦績でもリーグベストの68勝14敗(勝率82.9%)を記録したサンダーに対して、ペイサーズはイースト4位の50勝32敗(勝率61.0%)と、戦前の予想としては妥当なのかもしれない。
ボストン・セルティックスのレジェンド、ポール・ピアースもサンダー優勢を唱える1人だ。2日に公開された米メディア『FOX SPORTS 1』の番組『SPEAK』へ出演した際、サンダーのエースで今季MVPに初選出されたシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)を手放しで称賛していた。
「シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがチャンピオンになれば、サンダー史上最高の選手になるだけじゃなく、26歳の若さで銅像が建てられるのは確実だ。もしこの夏オクラホマシティを去ったとしても、OKCに初の優勝をもたらしたことで、間違いなく彼の銅像が建てられるだろう。俺はそう信じているよ。それほど彼はプレーオフでアンストッパブルだし、申し分ない活躍をしているからね」
2008年にシアトルからオクラホマシティに移転したチームは、2012年にファイナルへ進出。当時はケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)、ラッセル・ウエストブルック(現デンバー・ナゲッツ)、ジェームズ・ハーデン(現ロサンゼルス・クリッパーズ)というビッグ3が在籍していたが、マイアミ・ヒートの前に1勝4敗で敗れて優勝を逃していた。
チームはシアトル・スーパーソニックス時代の1979年に優勝しているが、オクラホマシティ移転後は頂点に立てていない。それだけに、今年のファイナルはフランチャイズにとって大きな意味を持つことは間違いない。
現在のチームでエースを務める198㎝・88㎏のSGAは、今季レギュラーシーズンでリーグトップの平均32.7点に5.0リバウンド、6.4アシスト、1.7スティール、1.0ブロックにフィールドゴール成功率51.9%、3ポイント成功率37.5%、フリースロー成功率89.8%を記録。
ポストシーズンでも16試合で平均29.8点、5.7リバウンド、6.9アシスト、1.6スティールとサンダーを牽引。変幻自在のボールハンドリングとステップワーク、高精度なシュート力に多彩なムーブを駆使して対戦相手を大いに悩ませている。
そんなSGAに対するピアースの賛辞は、さらに続いた。
「(彼は)このプレーオフで止まるところを知らなかった。俺は、前回得点王になっただけでなく、MVPと優勝も飾った選手を調べたくらいさ。それくらい信じられないほどの活躍を見せている。彼はすべてをかっさらうだろう。優勝した翌朝、多くのトロフィーを見て『全部この1年で手に入れたんだ』と言うだろうね」
同一シーズンにMVPと得点王に輝き、なおかつ優勝してファイナルMVPに選ばれたのは2000年のシャキール・オニール(センター/当時ロサンゼルス・レイカーズ)、ガードでは1998年のマイケル・ジョーダン(当時シカゴ・ブルズ)まで遡る。
快進撃を続けるサンダーを牽引するSGAが、偉大なレジェンド2人と肩を並べることができるのか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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「シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがチャンピオンになれば、サンダー史上最高の選手になるだけじゃなく、26歳の若さで銅像が建てられるのは確実だ。もしこの夏オクラホマシティを去ったとしても、OKCに初の優勝をもたらしたことで、間違いなく彼の銅像が建てられるだろう。俺はそう信じているよ。それほど彼はプレーオフでアンストッパブルだし、申し分ない活躍をしているからね」
2008年にシアトルからオクラホマシティに移転したチームは、2012年にファイナルへ進出。当時はケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)、ラッセル・ウエストブルック(現デンバー・ナゲッツ)、ジェームズ・ハーデン(現ロサンゼルス・クリッパーズ)というビッグ3が在籍していたが、マイアミ・ヒートの前に1勝4敗で敗れて優勝を逃していた。
チームはシアトル・スーパーソニックス時代の1979年に優勝しているが、オクラホマシティ移転後は頂点に立てていない。それだけに、今年のファイナルはフランチャイズにとって大きな意味を持つことは間違いない。
現在のチームでエースを務める198㎝・88㎏のSGAは、今季レギュラーシーズンでリーグトップの平均32.7点に5.0リバウンド、6.4アシスト、1.7スティール、1.0ブロックにフィールドゴール成功率51.9%、3ポイント成功率37.5%、フリースロー成功率89.8%を記録。
ポストシーズンでも16試合で平均29.8点、5.7リバウンド、6.9アシスト、1.6スティールとサンダーを牽引。変幻自在のボールハンドリングとステップワーク、高精度なシュート力に多彩なムーブを駆使して対戦相手を大いに悩ませている。
そんなSGAに対するピアースの賛辞は、さらに続いた。
「(彼は)このプレーオフで止まるところを知らなかった。俺は、前回得点王になっただけでなく、MVPと優勝も飾った選手を調べたくらいさ。それくらい信じられないほどの活躍を見せている。彼はすべてをかっさらうだろう。優勝した翌朝、多くのトロフィーを見て『全部この1年で手に入れたんだ』と言うだろうね」
同一シーズンにMVPと得点王に輝き、なおかつ優勝してファイナルMVPに選ばれたのは2000年のシャキール・オニール(センター/当時ロサンゼルス・レイカーズ)、ガードでは1998年のマイケル・ジョーダン(当時シカゴ・ブルズ)まで遡る。
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文●秋山裕之(フリーライター)
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