現地時間６月19日、ボクシングWBA＆IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥は、米ラスベガスでIBFバンダム級１位のマイケル・ダスマリナス（フィリピン）と対戦。圧巻の強さを見せ、３回２分45秒KOで防衛に成功した。

【動画】ダスマリナスが苦悶の表情に…井上尚弥が炸裂させた左ボディーでのKOシーンはこちら

　２回、右ボディーや左フックなど多彩なパンチで攻めたモンスターは、アッパーから強烈な左ボディーブローを決めて早くもダウンを奪う。流れにのた３回、ふたたび左ボディーブローを炸裂させて２度目のダウンを奪うと、直後にもう一度、左ボディーでトドメをさした。

　この試合を会場で観戦していたWBOバンダム級王者のジョンリル・カシメロ（フィリピン）は、「相手にチャンスを与えない凄い試合だった」と井上の戦いぶりを評価。
  　続けて、「早くイノウエとやりたい。そして誰が一番強いか見せる。まずはドネアに勝ってから、イノウエを倒す。そのチャンスをずっと去年から待ってるんだから」と日本が誇るモンスターとのマッチアップを熱望している。

　昨年４月に３団体統一戦で対戦する予定だった両者だが、新型コロナウイルスの流行で試合は延期。当時からメディアを通して挑発を続けてきたカシメロにとって、井上戦はまさに待望の試合というわけだ。

　井上戦後のインタビューでは、カシメロ、ドネアがともに８月の対戦を明言しており、現地14日に２団体統一戦が開催される見込みだという。井上は、この勝者と対戦して勝利すれば、ついに４団体統一を達成することになる。次戦への期待が膨らむばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部