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高校野球

第1試合は2名が退場、第2試合でも担架が出動…甲子園2日目午前中は猛暑の中で負傷者続出

SLUGGER編集部

2025.08.06

第1試合の仙台育英・田山が負傷した際に担架が出動する様子。この試合の終盤はすでに気温が33度以上もあった。 写真:産経新聞社

第1試合の仙台育英・田山が負傷した際に担架が出動する様子。この試合の終盤はすでに気温が33度以上もあった。 写真:産経新聞社

 いくら対策しても、甲子園の猛暑にはかなわないのか。第107回全国高校野球選手権大会は6日、大会2日目を迎えたが、午前プレイボールの2試合で早くも3人が負傷退場してしまった。

 第1試合の鳥取城北vs仙台育英から、まず2人の負傷者が出ていた。7回裏の守備中には、仙台育英の4番で扇の要でもある正捕手・川尻結大が、守備中に足がつったのか治療のためゲームを一時中断。この時はグラウンドに戻ったものの、イニング終了時には動けず、チームメイトに背負われてベンチに戻らなければならなかった。

 さらに8回裏のイニング終了後には、右翼手の田山纏が守備位置に倒れ込んで動けず。最終的に担架が出場する事態となった。仙台育英は5対0で勝利したとはいえ、猛暑の中で代償は小さくなかった。
 

 さらに開星vs宮崎商の第2試合でも悲劇は続く。この日、4打席で1安打2四球2打点(1犠打)と当たっていた開星のトップバッター、小村拓矢が8回の第5打席、強烈なファウルを放った際にバッターボックスで転倒。右足を抑えたまま立ち上がれなくなってしまった。救護されても小村は動けず、担架に乗せられてベンチへ運ばれていった。西宮市の気温はこの時36度に達していた。最終的に開星は延長タイブレークの末にサヨナラ勝ちしたが、小村はリードオフマンとあって状態が心配される。

 今大会は暑さの著しい時間帯を避け、午前と夕方に試合を行う「2部制」を、昨年の3日間から6日間まで拡大。初日の開会式は史上初の夕方から行われ、さらに大会初戦もナイター開催となっていた。

 さらにこれまでと同じく5回終了後にはクーリングタイムを設け、選手たちの健康被害を抑える取り組みがなされてきたが、2日目の午前中で早くも3人の負傷退場者、うち2人は担架まで出さなければならない事態となってしまった。

構成●SLUGGER編集部
 

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