現地５月20日にロサンゼルス・ドジャースから自由契約となり、６月27日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだオースティン・バーンズが８月１日、ジャイアンツからも自由契約となった。そんな35歳のベテラン捕手バーンズに対して「獲得しなければいけない」とラブコールを送ったのが、ボストン・レッドソックス専門メディア『BoSox Injection』だ。

「トレード期間が過ぎ去った。控え捕手が副次的なニーズだったが、レッドソックスは新たな捕手を獲得しなかった。カルロス・ナルバエスの負担が重くのしかかるなか、捕手の補強は、間違いなく必要だ。もはやトレードでの獲得ができないが、フリーエージェントと契約するか、ウェーバーで選手を加えることは可能。そして長年ドジャースで捕手を務めたバーンズが、ジャイアンツから自由契約となった」

　レッドソックスは正捕手コナー・ウォンが左手小指を骨折して４月８日に負傷者リスト入りし、５月２日に復帰。出場40試合で打率.155、０本塁打、２打点と、数字を残せていない。現在の主戦を務めるナルバエスは、出場85試合で打率.248、９本塁打、33打点の成績だ。

「近年、バーンズは捕手としてブロックとフレーミングでリーグ平均以上、もしくはそれに近い数字を残している。2025年はメジャー15試合と、統計をとるには出場試合が足りないが、2024年はブロック５回で85パーセンタイル、フレーミングで53パーセンタイルを記録した」
  　バーンズの有効性を記した『BoSox Injection』に加え、米メディア『Newsweek』もレッドソックスにバーンズを推薦した。

「26歳のナルバエスがブレイクのシーズンを迎えたが、ウォンの不振を考えると、新たな捕手が切実に求められている。29歳のウォンは、そろそろメジャーのロースターから外すべき時が来ているようだ。レッドソックスはウォンを手放すためにあらゆる手を尽くす必要がある。ポテンシャルを秘めているように見えたが、現時点では絶望的な成績だ」

　続けて『BoSox Injection』の内容を引用しながら、「元ドジャースのバーンズが加われば、ナルバエスの休養日にベテランの存在感を発揮できるだろう」と伝えている。25年にドジャースで15試合に出場し、ジャイアンツではマイナーだけの出場に終わったバーンズの去就に、小さくない注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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