ニューヨーク・ヤンキースの大砲ポール・ゴールドシュミットが右膝の軽度の捻挫で、負傷者リスト(IL)入りの可能性が浮上した。米誌『Sports Illustrated』が報じている。
ゴールドシュミットは現地8月12日、ミネソタ・ツインズ戦に7番・一塁で先発出場した。3回裏、ツインズの2番バイロン・バクストンが打ち上げたファウルフライを捕球する際に足を滑らせ、軽く転倒。右膝を負傷した。その後、ヤンキースが8対1と大量リードした8回表には守備につかず、ベンチに退いた。
試合は8回裏にさらに1点を加点したヤンキースが9対1で完勝。ゴールドシュミットは試合後、3回の一邪飛で転倒してしまったときの状況をこう振り返った。
「オーバーランして後ろに飛び込んだとき、膝を地面にぶつけたんだと思う。(一塁)ポジションに戻ろうとしたとき、少し痛みを感じたけど、よくあることだし、プレーを続けられたから大丈夫だと思った」
本人は軽傷だと感じたものの、翌13日ツインズ戦のスタメンを外れて試合を欠場した。
ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「昨夜、ゴールドシュミットは膝を痛めたので、今夜は出場できませんでした。(今後については)まだ分からない。IL入りの可能性もあるし、日々の経過を見る形になるかもしれない。今後24時間でどうするか判断します」と現状を説明するにとどめた。
ヤンキース打線の中軸であり、ポストシーズン進出を争うチームにとって経験豊富なスラッガーが離脱となれば大きな痛手といえる。『Sports Illustrated』は、ゴールドシュミットがIL入りした場合の代役案として、地元紙『New York Daily News』のゲイリー・フィリップス記者のコメントを紹介。現状のヤンキースには「ゴールドシュミットの代わりとなる有望な選手はほとんどいない」と嘆きながら、候補としてチーム傘下の3Aに所属するヨービット・ビバス、ブレイデン・シューメイクの両内野手が唯一のバックアップ要員だと伝えている。
さらに同誌は3Aから内野手を昇格させるより、現実的な策として正捕手のベン・ライスを一塁にコンバートさせ、捕手をオースティン・ウェルズに据える苦肉のBプランを提示した。「ウェルズの7月以降の打撃成績(打率.203、4本塁打、OPS.699)を考えると非常に頼りないが...まだマシだ」とぶち上げた。実際にゴールドシュミットが途中交代した12日のツインズ戦では、捕手としてスタメン出場していたライスが8回表から一塁を守っていた。ゆえに、可能性は決してゼロではないという。
現在ア・リーグ東地区3位でポストシーズン進出を目指すヤンキースは、ILから復帰したばかりのアーロン・ジャッジが右肘の負担軽減のため指名打者(DH)での出場を続けており、本来はDH起用のジャンカルロ・スタントンが右翼を守るなど、変則的な配置を強いられている。
MLB通算372本塁打を放ち7度のオールスター選出、22年にはナ・リーグMVPを受賞したゴールドシュミットがもしIL入りとなれば、チームにとって大きな打撃となる。今後の動向次第で、ヤンキースの終盤戦の行方を大きく左右しそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】「膝を地面にぶつけたんだ」ヤ軍ゴールドシュミットが右膝を負傷したシーン
ゴールドシュミットは現地8月12日、ミネソタ・ツインズ戦に7番・一塁で先発出場した。3回裏、ツインズの2番バイロン・バクストンが打ち上げたファウルフライを捕球する際に足を滑らせ、軽く転倒。右膝を負傷した。その後、ヤンキースが8対1と大量リードした8回表には守備につかず、ベンチに退いた。
試合は8回裏にさらに1点を加点したヤンキースが9対1で完勝。ゴールドシュミットは試合後、3回の一邪飛で転倒してしまったときの状況をこう振り返った。
「オーバーランして後ろに飛び込んだとき、膝を地面にぶつけたんだと思う。(一塁)ポジションに戻ろうとしたとき、少し痛みを感じたけど、よくあることだし、プレーを続けられたから大丈夫だと思った」
本人は軽傷だと感じたものの、翌13日ツインズ戦のスタメンを外れて試合を欠場した。
ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「昨夜、ゴールドシュミットは膝を痛めたので、今夜は出場できませんでした。(今後については)まだ分からない。IL入りの可能性もあるし、日々の経過を見る形になるかもしれない。今後24時間でどうするか判断します」と現状を説明するにとどめた。
ヤンキース打線の中軸であり、ポストシーズン進出を争うチームにとって経験豊富なスラッガーが離脱となれば大きな痛手といえる。『Sports Illustrated』は、ゴールドシュミットがIL入りした場合の代役案として、地元紙『New York Daily News』のゲイリー・フィリップス記者のコメントを紹介。現状のヤンキースには「ゴールドシュミットの代わりとなる有望な選手はほとんどいない」と嘆きながら、候補としてチーム傘下の3Aに所属するヨービット・ビバス、ブレイデン・シューメイクの両内野手が唯一のバックアップ要員だと伝えている。
さらに同誌は3Aから内野手を昇格させるより、現実的な策として正捕手のベン・ライスを一塁にコンバートさせ、捕手をオースティン・ウェルズに据える苦肉のBプランを提示した。「ウェルズの7月以降の打撃成績(打率.203、4本塁打、OPS.699)を考えると非常に頼りないが...まだマシだ」とぶち上げた。実際にゴールドシュミットが途中交代した12日のツインズ戦では、捕手としてスタメン出場していたライスが8回表から一塁を守っていた。ゆえに、可能性は決してゼロではないという。
現在ア・リーグ東地区3位でポストシーズン進出を目指すヤンキースは、ILから復帰したばかりのアーロン・ジャッジが右肘の負担軽減のため指名打者(DH)での出場を続けており、本来はDH起用のジャンカルロ・スタントンが右翼を守るなど、変則的な配置を強いられている。
MLB通算372本塁打を放ち7度のオールスター選出、22年にはナ・リーグMVPを受賞したゴールドシュミットがもしIL入りとなれば、チームにとって大きな打撃となる。今後の動向次第で、ヤンキースの終盤戦の行方を大きく左右しそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】「膝を地面にぶつけたんだ」ヤ軍ゴールドシュミットが右膝を負傷したシーン