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大谷翔平の投球リズムの“変化”を球界OBが指摘「慣れてないのかも」 “クローザー起用”の大胆提言も「短いイニングなら打たれない」

THE DIGEST編集部

2025.08.18

今季、投手としても活躍しているドジャースの大谷翔平。写真:Getty Images

今季、投手としても活躍しているドジャースの大谷翔平。写真:Getty Images

 元プロ野球選手の武田一浩氏が、自身のYouTubeチャンネルを8月17日に更新。大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の投手・起用法について興味深い持論を展開した。

 武田氏は日本ハムファイターズ時代の1991年に最優秀救援投手を獲得。福岡ダイエーホークス時代の98年にはリーグ最多勝を受賞し、先発とリリーフの二刀流として活躍した。同氏は自身のチャンネル内でドジャースの投手事情を踏まえ、「大谷がクローザーを務める可能性もある」と大胆に提言。さらに投球リズムについても気になる指摘をした。

 現在ドジャースはサンディエゴ・パドレスと本拠地で首位攻防戦を繰り広げ、カード2連勝。1ゲーム差をつけて単独首位に立っている。しかしチームは開幕から投手陣に故障者が続出。特にシーズン後半戦に入ってからは救援陣の勤続疲労が著しく、カービー・イェーツ(腰痛)、タナー・スコット(左肘炎症)、マイケル・コペック(右膝炎症)、ブロック・スチュワート(右肩炎症)ら救援陣が戦列を離れる深刻な状況となっている。

 武田氏はブルペンを酷使している現状に触れ「リリーフが疲弊していて、ちょっとやばい感じ」とコメント。そのうえで、自己最速101.7マイル(約164キロ)を持つ大谷の圧倒的な球威を評価。「(最後に投げる)適任者がいない。大谷が今あれだけの球を投げれるので(短いイニングだったら)打たれないでしょ。スライダーとかもえぐいもんね」と話し、大谷のクローザー限定起用を推した。
 
 さらに、大谷の投球リズムの変化を感じる。

「この間80球(現地13日=ロサンゼルス・エンジェルス戦)までいったけど、なんか慌てて投げている感じがある。本来、大谷のピッチングリズムはもう少し遅い。(ピッチクロックが導入されてから)結構急いで投げている。球数が増えていくと肩で息をしているので、もう少し時間を使って投げてもいいと思う。慣れてないのかもしれない」

 大谷は今季、投打の二刀流で奮闘中。打撃ではリーグトップタイにつける43本塁打を放ち、投げては9試合に先発登板し、防御率3.47、32奪三振。試合を重ねるごとにイニング数を伸ばして順調に完全復活に向けて前進している(すべて日本時間17日時点)。武田氏は「バッティングに関してはあまり心配していない。心配はピッチクロックに合わせて早く投げすぎるのが気になる。あとは全然気になっていない」と語り、あくまで課題は投球テンポにあるとの見解を示した。

 武田氏が提言したように試合を決める1イニング限定の起用であれば、ドジャースにとってこれ以上ない大きな存在となる。「クローザー・大谷」の是非を巡る議論は、今後注目を集めるトピックになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】球界OBが「慌てて投げてる感じ」と指摘...大谷翔平のマウンドでの様子!
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