現地８月27日、ロサンゼルス・ドジャースのマックス・マンシーは、地元放送局『SportsNet LA』の取材に応じ、現在のコンディションと復帰への道のりについて率直な思いを語った。

　マンシーは今月13日のロサンゼルス・エンジェルス戦の試合前練習で右脇腹の痛みを訴え、同戦を欠場。15日に球団から負傷者リスト（IL）入りが発表された。気になる現在の状態について「順調に回復している」と答え、復帰への手応えを示した。

　しかし、その過程は決して平坦ではない。復帰にあたり最も大きな壁について問われると「思い切りスイングすることに対して、精神的な壁があるんだ。本当にタフなことなんだ。だからこそ、最初の数日間はとにかく気持ちよく、ラクにスイングして感覚を確かめて体を信頼していく必要がある」と打ち明けた。
  　さらにマンシーは「まずは慎重に身体のコンディションに耳を傾け、痛みや張りがないことを確認する。そのプロセスを経て初めて問題ないと実感できる。そして、その信頼が確信に変わった時、徐々にスイングの強度を上げていくことで、精神的な壁を乗り越えられる」と話し、肉体面だけでなく精神面での回復が欠かせないと強調した。

　マンシーは７月２日のシカゴ・ホワイトソックス戦で左膝を負傷し、８月上旬に復帰。しかし、同15日に右斜筋の肉離れで再び10日間のIL入りとなった。昨年６月にも同じ右斜筋を痛めて３か月間離脱しており、今回もその時と同じような感覚があったのか質問されると、「今回の感覚は昨年とは違う」と明確に否定した。

　続けて「ありがたいことに、昨年すでにひと通り経験している。だから、昨シーズン復帰に導いてくれたすべてのことを確認できたし、全て良い状態だと感じられた」と、むしろ昨年の経験が今回の回復に活きると語った。

　最後に「昨年の苦しい経験があったからこそ、冷静に自分の身体と向き合い、適切な対処ができた」と締めくくった。

　復帰時期は依然未定だが、シーズン終盤戦へ突入するドジャースにとって、マンシーの復活は大きなカギとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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