専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

「もう自分のできることをやるだけ」オリックス森友哉がようやく故障から復帰! 打線の“最後のピース”となるか【オリ熱コラム2025】

野口航志

2025.09.08

今季は度重なる怪我に苦しんでいた森。ここから本領発揮といきたいところだ。写真:野口航志

今季は度重なる怪我に苦しんでいた森。ここから本領発揮といきたいところだ。写真:野口航志

 オリックス・バファローズがいよいよ正念場を迎えている。9月7日には山下舜平大が先発マウンドに戻り、ラストスパート企画「最後まで熱く!」の通り、いよいよ投打ともに主力が復帰の時を迎えつつある。そして打線の最後のピース、森友哉がいよいよ8日からチームに合流する。

 森は3月12日のオープン戦・中日戦で右脇腹の違和感を訴え、「右内腹斜筋の筋損傷」と診断。5月に戦列復帰したが、7月には右太腿裏のハムストリングを痛めて再び離脱を余儀なくされた。度重なる怪我に苦しんだ今季だが、8月29日のウエスタン・リーグ中日戦で実戦に復帰し、翌30日には本塁打も放つなど存在感を見せている。
 ファームの実戦では捕手としても出場。走塁はまだ慎重だが、状態については万全か? と問われると「そうですね!」と即答し、順調な回復をアピールした。

 リハビリ期間中、森は再発防止に力を注いだ。

「もう1回トレーニングをしっかりすることと、なんで怪我したのかっていうのを、もう1回、自分自身で認識してっていうところです。そこに向けてのトレーニングをしていました」。特に意識したのは下半身の強化だ。「尻のトレーニングをメインで。お尻をもっと使いながら」と取り組んできた。

 今季はここまで打率.242、10打点、本塁打0。西武でのルーキーイヤー以来、シーズン0本塁打で終えたことは一度もない。だからこそ、復帰後は「ここぞ!」という場面での豪快な一発が期待される。
 
 オリックス加入から3年連続で怪我に泣かされてきた。1年目は左ハムストリングの筋損傷、2年目は右太腿裏の張りと左肩腱板損傷、そして今季は右ハムストリングの故障。残りのシーズンにかける思いは強い。「もう自分のできることっていうのを。はい、やるだけだと思います」と力強く言葉を残した。

 8月後半は西川龍馬の復帰などで打線が上向いたものの、9月2日からの首位ソフトバンク3連戦は3連敗と力の差を見せつけられた。
だが、5~7日は2位ファイターズを3タテ。クライマックスシリーズを見据えた戦いで、チームは存在感を示している。そこに森が加わるとなれば、相手チームにとって大きな脅威となることは間違いない。

 岸田護監督は7日試合後の取材で「(森友哉は)明日(8日)合流します。身体も100%ではないと思いますけどね。それでもやっぱり期待はしていますよね。森友哉一人いるだけでも(打線に)厚みは増しますしね。楽しみです」と期待を込めた。

 残り1ヵ月を切ったペナントレース、そしてクライマックスシリーズ。“叶うべき夢の先へ”――森友哉のバットが、その道を切り拓く。

文:写真●野口航志

著者プロフィール
ノグチコウジ。 1984年、神戸市生まれ。岡山大学卒業。記者とカメラマンの『二刀流』。プロ野球を中心に、社会人野球やプロレス・ボクシングなどの取材や撮影に携わる。ブレーブス時代からのオリックスファン。

【記事】野手最年長でもひときわ光る“動き回る元気”――オリックス西野真弘、プロ11年目の夏【オリ熱コラム2025】

【記事】“20歳の宮城大弥”を追いかけて――オリックス2年目左腕・東松快征が待ち焦がれるプロ初勝利【オリ熱コラム2025】

【画像】内田有紀、上戸彩、川口春奈、山下美月、韓流アイドル…可憐なユニホーム姿が眩しい! 華やかに“始球式”を彩った美人女優&タレントたちを大特集!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    9月10日(水)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    8月21日(木)発売

    定価:980円 (税込)
  • smash

    8月21日(木)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    8月25日(月)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    7月24日(木)発売

    定価:1100円 (税込)