現地10月31日、山本由伸（ロサンゼルス・ドジャース）がトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第６戦に先発。６回を96球、５安打６奪三振１失点の好投でシリーズ２勝目、今ポストシーズン通算４勝目を挙げた。３対１で勝利したドジャースはこれで通算３勝３敗のタイに戻し、優勝の行方は明日の第７戦まで持ち込んだ。

　日本人エースが２連覇へ望みをつないだ。立ち上がり２回をパーフェクトに抑えた山本。３回には味方打線が３点を先取して援護をもらう。その裏、先頭に二塁打を浴び２死三塁からジョージ・スプリンガーに中適時打で１点を返されたが、後続をピシャリと抑え最少失点でしのぐ。

　４回は先頭のブラディミール・ゲレーロJr.を３球で追い込むと、最後はスプリットで見逃し三振。続くボー・ビシェットには左安打を打たれるが、続くドールトン・バーショを併殺に打ち取り３人で終える。

　５回は２者連続三振。２死から内野安打で出塁を許すが、アンドレス・ヒメネスを中直とし要所で抑える。テンポ良く投球を続けていたが、６回にファンの乱入もありリズムが一時中断。ゲレーロJr.に二塁打、そしてビシェットに四球を与えてピンチを招く。踏ん張りどころの山本はバーショをカウント1-2で追い込み、４球目はスプリットで空振り三振。強力ブルージェイズ打線を１点に抑え、マウンドを降りた。

　ドジャースは２点のリードを７回はジャスティン・ロブレスキ、佐々木朗希、最後は明日の先発が予想されるタイラーグラスノーを投入する死に物狂いの継投で、最後まで逃げ切った。
  　ワールドシリーズ連覇の望みをつないだ山本の好投について、ドジャース専門ポッドキャスト番組『The Incline: Dodgers Podcast』で司会を務めるケビン・クライン氏は「ヨシノブ・ヤマモトこそがビッグゲーム・ピッチャーの定義である」と断言。日本人右腕を真のエースに任命した。

　同じく米ポッドキャスト『HonestlyDodgers』のアナリストを務めるジェイク氏は「ロサンゼルス・ドジャースのエース。このシリーズでドジャースを一人で生かしている男。その名はヨシノブ・ヤマモト！」と賛辞を送った。

構成●THE DIGEST編集部

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