プロ野球

リーグ3連覇を超える黄金期到来も夢ではない? 小園、坂倉に森下…カープの未来を担う若手有望株をランキングで紹介

yuma

2020.04.23

今季は三塁定着が期待される小園(左)、新人王有力候補の森下(中)、捕手一本で勝負する坂倉(右)と、カープには魅力的な若手選手が多数揃っている。(写真)THE DIGEST

 2016年からリーグ3連覇を果たし、円熟した選手がラインナップに並ぶ現在のカープだが、一方で「育成の広島」らしく多くの有望株を抱えている。ツイッターやnoteで活躍中のYuma氏がランキング形式で各有望株の育成状況や将来像について展望する。

●Yuma選 2020広島プロスペクト・ランキング
1.小園海斗/遊撃手
2.坂倉将吾/捕手
3.森下暢仁/投手
4.宇草孔基/外野手
5.林晃汰/三塁手
6.遠藤淳志/投手
7.羽月隆太郎/二塁手
8.中村奨成/捕手
9.島内颯太郎/投手
10.高橋昂也/投手

 球界でも屈指の有望株とされる小園が、ランキング1位で異論はないだろう。昨季は高卒1年目ながら一軍レベルに適応を見せ、今季は本職の遊撃手ではないながら、三塁手のレギュラーの座も見据える。まだ打撃や守備で粗さが目立つものの、その積極性や長打力はチームの大先輩で2000本安打達成者の野村謙二郎とダブる部分も多い。順調にいけば、リーグを代表する遊撃手となってくれることだろう。
 
 守備負担の大きい捕手ながら、強打が持ち味の坂倉も将来を嘱望される存在だ。すでに2番手捕手の地位を固めつつあり、打撃だけでなくフレーミングやスローイングといった守備スキルの高さも持ち味。捕手としての一軍経験の少なさが課題だが、そこを克服すれば會澤翼の後継者として長く活躍するはずだ。

 ルーキーながらオープン戦で支配的な投球を見せていた森下は、すでに風格すら感じさせる。ノビのあるストレートはもちろん、変化球の精度も高く、奪三振力の高さは出色。打撃や守備にも優れ、まさに広島のエースの系譜を継ぐ存在と言えよう。現時点で不安要素があるとすれば、年間を通したスタミナ面だけだろう。

 課題も多いが潜在能力の高さが光る宇草は、将来外野の一角を担う存在と成り得る。踵体重や体が突っ込む癖があり三振も多いが、パワーと選球眼を兼ね備える打撃はハイレベル。苑田スカウト部長が「特A」と評した俊足も大きな武器で、大学時代から難のあるスローイングを克服すれば、5ツール・プレーヤーとしてチームの核になれるはずだ。