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プロ野球

「世代」で見るロッテの選手層ーー主力を成す88~89年世代。プロスペクト揃いの96年世代に見る投手王国への期待

氏原英明

2020.07.01

主砲の井上(左)にクローザーの益田(右)ら、主力の多くが同じ世代に集中。96年世代には若手の好投手たちが揃う。写真:金子拓弥(THE DIGEST編集部)

主砲の井上(左)にクローザーの益田(右)ら、主力の多くが同じ世代に集中。96年世代には若手の好投手たちが揃う。写真:金子拓弥(THE DIGEST編集部)

 チーム作りの基本は競争だ。選手間の競争意識を煽る要素の一つに“年齢”がある。あえて同年齢の選手を揃えて切磋琢磨させることが、チーム強化につながるのだ。

 第4回目はロッテだ。

 現在、チームの主力は1989年生まれの世代に集中している。主砲の井上晴哉にクローザーの益田直也、中継ぎの唐川侑己。昨オフ楽天へFA移籍した鈴木大地も、この世代が輩出した主力の一人だった。
 
 彼らとともにチームの中核を成しているのが、1学年上の88年生まれ世代だ。ここには2016年に最優秀防御率を獲得した石川歩、7年連続40試合登板を継続中のセットアッパーの松永昂大などがいる。
 
 彼らが円熟期に差し掛かる一方で、今後チームの中核を成していくのは96年生まれの選手たちだろう。岩下大輝や小島和哉に加えて、東妻勇輔、中村稔弥ら投手のプロスペクトたちが多く揃う。鈴木の人的補償で獲得した小野郁もこの世代だ。

 投手陣にこれだけ同世代が揃っていると、先発・ブルペンともに層の厚い陣容が期待できる。この前後には、エース候補の二木康太(95年生まれ)や種市篤暉(98年生まれ)もおり、ともに切磋琢磨していければ投手王国の形成が期待できる。そうなれば、05年以来のリーグ優勝も夢ではないだろう。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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