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プロ野球

2010年代の“最強スピードスター“は? 驚異の成功率を誇る西川、史上最年長盗塁王の糸井、トリプルスリーの山田…栄えある1位は?

藤原彬

2020.05.25

左から糸井、西川、山田。いずれもただ盗塁数が多いだけでなく成功率も高いのが特徴だ。写真:日刊スポーツ/朝日新聞、徳原隆元、金子拓弥(THE DIGEST写真部)

左から糸井、西川、山田。いずれもただ盗塁数が多いだけでなく成功率も高いのが特徴だ。写真:日刊スポーツ/朝日新聞、徳原隆元、金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 2010年代に足で最もゲームに影響をもたらした韋駄天は一体誰なのか。盗塁数はもちろん、成功率なども加味しながら選考。塁間の勝負を制して、相手チームにダメージを与えた10人を紹介しよう。※盗塁成功率の順位は10~19年に計100試盗以上を対象。

▼1位 西川遥輝
10年代の245盗塁は糸井嘉男に次ぐ2位でも、成功率86.6%は約10%も上。最も効果的に塁を盗んだのがこの男だ。14年に初の盗塁王に輝くと、リーグ3位の2シーズンを挟み、17、18年には2年連続でトップに返り咲き。18年に通算200盗塁に到達した時点での成功率86.8%は、歴代の達成者で最も高い数字だった。センターの守備でも広いエリアをカバーして、17年から3年連続でゴールデン・グラブ賞も受賞した。

▼2位 糸井嘉男
広いストライドから急加速する姿が超人的で、10年代は両リーグ最多の259盗塁を積み上げた。主にクリーンアップを務めながら、ほとんどのシーズンで20盗塁をクリアし、16年には史上最年長の35歳2ヵ月で盗塁王を獲得。ただ、阪神に移籍した17年以降は怪我がちで出場試合数を減らしている。ヒザに故障を抱え、一軍定着後初の1ケタ(9)盗塁に終わった19年は怠慢走塁を咎められる場面も。残り3に迫る通算300の大台が次のターゲット。
 
▼3位 山田哲人
10年代の通算168盗塁は8位だが、現時点での成功率87.5%は西川をも上回る。史上初となる3度目のトリプルスリーを達成した15、16、18年はいずれも盗塁王に輝いた。打率3割を逃した19年もリーグ2位の33盗塁、38回連続盗塁成功のプロ野球記録を樹立し、記録が途絶えた際はニュースになった。バッテリーとの駆け引きや塁間の技術などに対して称賛の声は尽きず、メジャーのスカウトからも高い評価を集めている。

▼4位 荻野貴司
プロ1年目の2010年にわずか46試合で25盗塁を決めてファンの度肝を抜いた。相次ぐ故障に阻まれながらも、毎年2ケタの盗塁を維持。14年には、史上初めて初回先頭打者で初球をランニングホームランにした。怪我をなくしたい気持ちで背番号を0に変え(17年)、19年には通算200盗塁と初の規定打席に到達。通算成功率84.5%は10年代の3位と高く、史上最年長での盗塁王獲得も夢ではない。
 

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