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プロ野球

【2020新人王候補大集合:セ・リーグ編】大本命は広島のドラ1投手・森下で揺るがず。ヤクルト・奥川ももしかしたら…?

西尾典文

2020.06.16

セ・リーグの新人王筆頭はやはり広島のドラ1右腕・森下。昨年のドラフト前から即戦力の呼び声が高かった。写真:滝川敏之

セ・リーグの新人王筆頭はやはり広島のドラ1右腕・森下。昨年のドラフト前から即戦力の呼び声が高かった。写真:滝川敏之

 いよいよ6月19日に開幕するプロ野球ペナントレース。中でも楽しみなのが新戦力の台頭だ。そこで今回は全12球団から新人王資格を持つ若手選手を2人ずつピックアップし、新人王獲得の可能性とともに紹介したいと思う。今回はセ・リーグの6球団だ。

▼巨人
戸郷翔征(投手・2年目) 新人王の可能性:★★★☆☆
ルーキーイヤーの昨年は二軍で先発として4勝をマーク。一軍でも2試合に先発し、日本シリーズのマウンドにも立った。ヒジが前に出ないアーム式の腕の振りで、スリークォーターから投げ込む150キロを超えるボールは勢い十分。テイクバックの動きも変則的でタイミングが取りづらい。ただ、先発を争うライバルが多く、チャンスをどこまで得られるかがポイントとなりそうだ。

堀岡隼人(投手・4年目) 新人王の可能性:★★☆☆☆
昨年、二軍で首位打者を獲得した外野手の山下航汰を推したかったが、5月下旬に右手を骨折して離脱したため、投手の堀岡を選んだ。育成ドラフトで入団して3年目の昨年は、リリーフで結果を残し7月に支配下登録。変則右腕の戸郷とは対象的に、オーソドックスな癖のないフォームが特徴で、ボールに角度がありフォークのブレーキも申し分ない。中継ぎの一角として一軍定着が期待される。
 
▼DeNA
伊藤裕季也(内野手・2年目) 新人王の可能性:★★★☆☆
昨年は二軍でいずれもチーム2位となる14本塁打、46打点をマークした右の強打者。一軍でも21試合の出場で4本塁打を放ち、その長打力を見せた。強く引っ張るだけでなく、センター中心に弾き返し、ヒットゾーンも広い。セカンドの守備範囲は決して広くないがグラブさばきが柔らかく、堅実さがあるのも長所だ。外国人野手との兼ね合いになりそうだが、出場機会さえ与えられれば一軍でもある程度の結果は残せるだろう。

中川虎大(投手・3年目) 新人王の可能性:★★☆☆☆
投手ではルーキーの坂本裕哉、伊勢大夢に即戦力の期待がかかるが、今年の戦力という意味で押したいのが育成出身の中川。昨年7月に支配下登録され、イースタン・リーグで最多勝、最優秀防御率の二冠に輝いた。下半身主導のフォームでストレートを中心にした本格派の投球が持ち味。昨年チーム2位の7勝をマークした上茶谷大河が右ヒジの故障で出遅れるだけに、その穴を埋める候補として期待したい。
 

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