▼阪神
小川一平（投手・１年目）　新人王の可能性：★☆☆☆☆
昨年のドラフトでは６位指名ながら、ここへきて評価が急上昇しているのがこの小川だ。躍動感あふれるフォームと抜群の腕の振りの良さが武器で、5月末に行われた紅白戦では自己最速の152キロもマークした。カットボール、チェンジアップも面白い球種だ。リリーフ陣はベテランが多いだけに、今の勢いを持続することができれば、セットアッパー候補になりそうだ。

斎藤友貴哉（投手・２年目）　新人王の可能性：★☆☆☆☆
ルーキーイヤーの昨年は一軍１登板に終わったものの、二軍ではチームトップとなる８セーブをマークして存在感を示した。たくましい体格を大きく使えるフォームで好調時のストレートは打者を圧倒する勢いがある。左肩が早く開いてシュート回転しやすいのは課題だが、６月の練習試合ではその傾向も抑えられている。小川とともに、リリーフ陣に新しい風を吹き込む存在として期待したい。
  ▼広島
森下暢仁（投手・１年目）　新人王の可能性：★★★★★
セ・リーグ新人王の大本命となる本格派右腕。高校時代からその素材の良さは評判だったが、大学４年時に明らかに１ランクレベルアップした。細身ながらストレートはコンスタントに150キロを超え、コーナーを突く制球力も申し分ない。大きなカーブ、打者の手元で変化するスライダー、チェンジアップも一級品だ。故障さえなければ２ケタ勝利も十分に期待できるだろう。

宇草孔基（外野手・１年目）　新人王の可能性：★☆☆☆☆
抜群のスピードが持ち味の大型外野手。常総学院時代は３年春のセンバツで１試合５盗塁もマークしている。法政大学では故障に苦しんだ時期もあったが、着実にパワーアップして４年春には４本塁打。本人もイップスと認めているように送球には難があるものの、その課題さえクリアできれば、レギュラーの固まっていないレフトのポジションを奪う可能性もあるだろう。