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プロ野球

【2020新人王候補大集合:セ・リーグ編】大本命は広島のドラ1投手・森下で揺るがず。ヤクルト・奥川ももしかしたら…?

西尾典文

2020.06.16

▼中日
郡司裕也(捕手・1年目) 新人王の可能性:★★★☆☆
慶応大4年秋には、東京六大学リーグの三冠王に輝いた強打のキャッチャー。抜群のリストの強さがありながらも、それに頼り過ぎずに全身を使ってバランス良くスウィングでき、長打力も申し分ない。守備面は時折、雑になる捕球とスローイングには課題が残るが、投手の良さを引き出すリードには定評がある。高校、大学と優勝経験も豊富なのも魅力だ。正捕手不在のチームの救世主として期待される。

岡野祐一郎(投手・1年目) 新人王の可能性:★★★☆☆
安定感では社会人ナンバーワンの先発型右腕。一昨年は指名漏れとなったが、昨年さらに高いレベルの結果を残して見事に指名を勝ち取った。スピードは140キロ台中盤ながらコーナーを巧みに投げ分ける投球術と、走者を背負ってからの粘りは天下一品。長いイニングを投げ切るスタミナも申し分ない。今年で26歳となるだけに、ルーキーイヤーから勝負のシーズンとなりそうだ。
 
▼ヤクルト
吉田大喜(投手・1年目) 新人王の可能性:★★★☆☆
即戦力の期待がかかる150キロ右腕。上背はそれほどないものの、下半身の強さを生かしたフォームで低めに強いボールを投げ切れるのが持ち味。ブレーキのあるフォークと鋭く横に滑るスライダーのレベルも高い。先発でもリリーフでも常に安定した投球ができるのも持ち味だ。豊富な投手陣を誇るチームで酷使されなかったこともプラス材料。先発ローテーションの一角として期待される。

奥川恭伸(投手・1年目) 新人王の可能性:★☆☆☆☆
昨年のドラフトで3球団が競合したゴールデンルーキー。150キロをコンスタントに超えるスピード、低めに集めるコントロール、打者を見て投げられる投球術など完成度の高さは高卒1年目とは思えないものがある。自主トレ中に右ヒジの軽い炎症が見つかってしばらくノースロー調整となったが、夏場以降に一軍の戦力となったとしてもまったくおかしくないだけの実力を誇る。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「プロアマ野球研究所(PABBlab)」を2019年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。

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