新型コロナウイルスの感染拡大によって、３月20日の開幕が延期になってから３か月。プロ野球の新シーズンが、ついに６月19日に幕を開ける。およそ５か月間で120試合を戦う未曾有の過密日程には、どんなドラマが待っているのか。阪神ＯＢの亀山つとむ氏に、2020年シーズンの順位を改めて予想してもらった。

【亀山つとむのセ・リーグ順位予想】
１位　阪神
２位　DeNA
３位　巨人
４位　中日
５位　広島
６位　ヤクルト

　去年は忖度で１位にしましたが、今年は行けると思っての阪神１位です。

　阪神は外国人枠が増えると、かなり有利になりますよ。カギになるのはボーアでしょう。練習試合では「期待通りの働き」とまでは言えませんでしたが、私はそんなに心配していません。３戦連発アーチもありましたからね。低めのボールを打たないことだけ気を付けていれば、調子は上がってくるはずです。

　外国人の編成は、相当ピッチャーに比重を置きそうです。打者はマルテとボーアが一塁と三塁で、サンズはファーム。ピッチャーは、ガンケルとスアレスに、もう一枚としてガルシアあたりが入るんじゃないでしょうか。
  　日本人投手では高橋遥人が故障で遅れていますが、岩貞祐太は好調だし、西勇輝もきっちり抑えています。青柳晃洋も状態が上がってきているし、岩崎優も島本浩也も戻ってきてブルペン陣も充実していますから、ピッチャーが余っているくらいです。

　野手では外野だと高山俊、江越大賀の状態がいいし、内野は北条史也か木浪聖也のどちらかが控えに回る状況。代打陣も原口がいたりと悪くない。今年の阪神は選手層が厚いですよ。矢野燿大監督も今年の目標は優勝だと明言していますからね。守備の時にピッチャーの足を引っ張るエラーさえしなければ、十分目標は射程圏内です。

　DeNAはオースティンなどの外国人がハマって打線がいいですし、ピッチャーも揃ってきましたよ。ラミレス監督が５年目を迎える今シーズンは、勝たなければならないという使命もあります。DeNAは阪神に相性が悪いですが、もしこの苦手意識を克服できれば優勝も見えてくるでしょう。阪神との力の差はほとんどないと思います。