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MLB

【MLB今日は何の日】黒田とダルビッシュが投げ合った一戦で最後に主役をさらったのは…

出野哲也

2020.06.25

黒田とダルビッシュが先発し、イチローも活躍。この日のヤンキー・スタジアムでの一戦は、日本人にとっては堪えられない試合となった。(C)Getty Images

黒田とダルビッシュが先発し、イチローも活躍。この日のヤンキー・スタジアムでの一戦は、日本人にとっては堪えられない試合となった。(C)Getty Images

 2013年6月25日のニューヨーク・ヤンキース対テキサス・レンジャーズ戦は、黒田博樹とダルビッシュ有が先発で対決するとあって、日本では事前から注目を集めていた。だがこの日、最後に主役の座をさらっていったのは別の日本人選手だった。

 黒田とダルビッシュの投げ合いは、前年の4月24日に次いで2度目。この時はダルビッシュが9回一死まで無失点の快投で投げ勝っていた。ヤンキース戦の登板自体がその日以来2度目、ヤンキー・スタジアムのマウンドに上がるのは初めてだった。

 しかしながら、試合は日本人ファンが期待した展開にはならなかった。黒田は3回表、レオニス・マーティン(現ロッテ)に先制ソロ弾を浴びると、4回にはエラー絡みで2点目を失う。さらに5回もマーティンに2打席連続ホームランを打たれ、3イニング連続失点となった。「1本目は不用意、2本目は勢いでやられた」(黒田)。ところがダルビッシュもピリッとせず、4・5・6回はいずれも先頭打者にソロ本塁打を喫する。これ以外の失点はなかったけれども、6回途中で球数が110球に達し、黒田より早くマウンドを降りた。
 
 黒田は何とか粘りながら7回二死まで投げ、3-3の同点で降板。試合はそのまま9回裏を迎える。8回からレンジャーズの3番手で登板したタナー・シェパーズ(のちにロッテ)は先頭打者を歩かせたが、一死一塁で打席に立った二番打者イチローの初球に、走者のブレット・ガードナーが盗塁を試みて失敗。ツーアウトとなり、延長戦突入の空気が漂い始めた。

 だが。カウント1-2からの4球目、シェパーズの投じた速球をイチローが振り抜くと、打球は高く舞い上がって右中間スタンドへ飛び込んだ。09年に、この日の勝利投手マリアーノ・リベラから打って以来2本目、ヤンキース移籍後では初のサヨナラホームラン。本人も「めっさ気持ち良かったです」と振り返った会心の一撃は、現時点で日本人打者がメジャーで放った最後のサヨナラ弾である。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『プロ野球 埋もれたMVPを発掘する本』『メジャー・リーグ球団史』(いずれも言視舎)。

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