プロ野球

もし藤浪をトレードするとしたら…移籍先として最もマッチするのはどのチーム?

SLUGGER編集部

2020.06.27

復活を期待され続ける藤浪だが、まだまだ再起への道のりは遠そう。いっそトレードで新天地に移るのも一つの手? 写真:山崎賢人(THE DIGEST編集部)

 近年は深刻なコントロール難に苦しみ、今季開幕前には練習への遅刻で二軍降格処分となってしまった阪神の藤浪晋太郎。最近は「トレードで環境を変えるべき」との声もよく聞かれるようになった。そこで、「もし藤浪がトレードされるとしたら、どこの球団がマッチするのか」を具体的に考察してみた。

▼西武
交換要員
愛斗(外野手/23歳)+永江恭平(内野手/27歳)

 西武は藤浪本人にとっても阪神にとっても理想的なトレード相手と言っていいだろう。藤浪の出身校である大阪桐蔭高出身の選手が多く、特に正捕手の森友哉は2012年に甲子園春夏連覇を達成した時にバッテリーを組んだ間柄。環境を変えて心機一転、巻き返しを図るには理想的な環境と言っていい。

 阪神もこのトレードで外野の世代交代と二遊間守備の向上という2つの課題解決につながる選手を獲得できる。愛斗は昨季、イースタン・リーグでの51試合で打率.302、8本塁打、OPS.850の好成績を残した強打が魅力。阪神が求めてやまない大砲候補の選手である。西武では他にも鈴木将平、高木渉ら有望株外野手がいることから、絶対に放出できないというわけでないだろう。永江は打撃こそサッパリだが、堅実な遊撃守備が大きな魅力。レギュラーは無理でも、試合終盤の守備固めとして十分チームに貢献できる。
 
▼日本ハム
交換要員
横尾俊建(内野手/27歳)+淺間大基(外野手/24歳)

 日本ハムは巨人でスター候補と期待されながらくすぶっていた大田泰示をトレードで獲得してブレイクさせた前例がある。有原航平と上沢直之に次ぐ先発投手がやや心許ない点も、藤浪を補強する理由になるだろう。

 交換要員候補としてまず挙がるのは横尾。和製大砲として期待されてきたが、一軍で確固たる地位を確立しきれないまま年下の野村佑希に先を越されようとしている。それでも広い甲子園をものともしないパワーは魅力で、三塁・一塁・二塁・レフトをこなせる器用さもある。ファームでコンスタントに打率3割を残す確実性とパワーを兼ね備えている淺間も、打線の強化につながるだろう。藤浪1人でこの2人を獲得するのは難しい可能性もあり、その場合は阪神側がもう1人追加する形ならまとまるのではないか。