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プロ野球

「大河、下向くなよ!」伸び悩む平沢大河にマリーンズファンが抱く歯がゆさと期待

浜田哲男

2020.07.08

甘いマスクで女性人気も高い平沢。18年に飛躍のきっかけを作ったと思われたが、その後は苦しんでいる。写真:産経新聞社

甘いマスクで女性人気も高い平沢。18年に飛躍のきっかけを作ったと思われたが、その後は苦しんでいる。写真:産経新聞社

 プロ5年目を迎えた平沢大河(ロッテ)。右ヒジ痛の影響もあり二軍スタートとなった今季は、ここまで8試合に出場して20打数2安打、打率.100(7月7日試合終了時点)と苦しんでいる。

 3日の巨人戦では2番・遊撃で出場。無死一塁で迎えた第1打席は、変化球が止めたバットに当たり三塁ゴロ。2死一、三塁の好機で迎えた第2打席では見逃し三振。第3打席では初球から積極的に振りにいくも空振りし、2球目の直球を打ち上げて遊撃ファウルフライ。二死走者なしの第4打席では、変化球を打ち損じて二塁ゴロに終わった。

 結果もさることながら、自分のタイミングや芯でとらえた打球がなかったのが気がかりだ。

 3年目の2018年には、主に右翼手として自己最多となる112試合に出場。打率.213ながら13.6%の四球率を記録するなど優れた選球眼を発揮。交流戦以降は何度かお立ち台にも上がるなど一定の活躍を見せた。
 
 また、外野守備では類い希な野球センスを感じさせるビッグプレーも披露した。10月5日の楽天戦、1点リードで迎えた9回裏1死一、二塁の場面で、右中間を抜けたかと思われた田中和基の打球をドンピシャのタイミングで飛び込むダイビングキャッチ。サヨナラ負けの危機を救い、勝利に貢献した。

 シーズンを通して一軍に帯同した3年目を足がかりに、翌年の飛躍が期待されていたが、現実は厳しかった。

 昨季は開幕を一軍で迎えるも、オープン戦期間中に痛めていた右足の故障の影響もあり4月下旬に登録抹消。藤岡裕大や三木亮ら遊撃を争うライバルの相次ぐ故障離脱で8月に一軍に昇格したが、9月に藤岡が復帰すると出番は激減。首脳陣からの信頼を得るまでには至らなかった。

 ライバルは年々増えている。藤岡、三木だけでなくルーキーの福田光輝、新加入の鳥谷敬、今季から支配下登録された茶谷健太らがしのぎを削る。
 

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