プロ野球

【今週のセ・リーグ展望】ついに藤浪が一軍マウンドに帰ってくる! 23日の広島戦は阪神ファンならずとも要注目

氏原英明

2020.07.21

ファームでは15イニングで被安打5、無失点と好投している藤浪。今季初一軍マウンドはどんな結果になるだろうか。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

●中日-巨人(ナゴヤド-ム)
【予告・予想先発】
21日(火)山本拓実-菅野智之
22日(水)松葉貴大-戸郷翔征
23日(木)岡野祐一郎-メルセデス

 6連勝で勢いに乗る巨人は一気に首位固めと行きたい。一方の中日は故障者続出で最下位に低迷。ビジタ-とは言え、この3連戦は圧倒的に巨人に分があると見ていい。

 先発陣の顔ぶれが明らかに違いすぎる。

 巨人は初戦にエ-スの菅野智之を立てて、2戦目はすでに3勝の戸郷、3戦目がメルセデス。一方、中日は高卒3年目の山本が初戦を務め、前回登板で移籍後初勝利の松葉、3戦目がル-キ-の岡野という順番だ。

 中日にすればもう胸を借りるつもりでぶつかるだけだろう。石川昂弥に続いて同じく高卒ルーキーの岡林勇希も一軍昇格。もし菅野からヒットが打てるようなことがあれば、大きな自信につながるはずだ。
 
●阪神-広島(甲子園)
【予告・予想先発】
21日(火)秋山拓巳-九里亜蓮
22日(水)ガルシア-森下暢仁
23日(木)藤浪晋太郎-藪田和樹

 調子が上向きの阪神、停滞気味の広島が甲子園で対決する。

 阪神は先発陣が安定し、リリ-フの後ろも決まってきた。打線も2番に糸原健斗が入って、攻撃のリズムを作れているのが大きい。この1週間で5勝1敗の勢いをそのままつなげてきたいところだ。

 そんな上り調子のところに、23日は藤浪晋太郎が今季初先発を務める。
 新型コロナウイルス感染、遅刻による二軍降格を経ての今季初マウンド。阪神ファンならずとも注目の一戦になるだろう。

 一方の広島は大ブレ-ク中の堂林翔太の勢いが止まらない。藤浪と同じく、甲子園を舞台にしてヒーローになった男同士の対決は実に楽しみである。