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筒香嘉智の今季3号逆転3ランで相手先発は“退場” 。敵地メディアも「好投を一転…」と評価

SLUGGER編集部

2020.08.17

筒香が見事な逆転アーチ。相手右腕も“粉砕”する値千金の一発となった。(C)Getty Images

筒香が見事な逆転アーチ。相手右腕も“粉砕”する値千金の一発となった。(C)Getty Images

 タンパベイ・レイズの筒香嘉智が現地時間16日、敵地で行われたトロント・ブルージェイズとのダブルヘッダー第1試合に「5番・レフト」で先発出場し、4回の第2打席に今季3号ホームランを放つなど、自身3度目のマルチ安打を達成。7対5で接戦を制したチームの勝利に貢献した。

 2点を追う4回2死、一、二塁の場面で筒香の第2打席が回ってきた。対するは2014年に16勝を挙げ、日米野球で来日したこともある右腕のマット・シューメイカーだ。0―2と2球で追い込まれた筒香だが、3球目の内角に食い込んできたシンカーを悠然と見極める。一方のシューメイカーは見逃し三振を確信し、マウンドを降りようとしていたが、ボールの判定に憮然とした表情を浮かべた。これが、後の騒動の引き金となる。

 筒香は決め球のスプリッターも見送ると5球目、外角に来た同じスプリッターを強振。打球はぐんぐん伸びて、飛距離379フィート(約115m)の逆転の3ランとなった。恒例となった“お辞儀パフォーマンス”でチームメイトと喜びを分け合った筒香に対し、シューメイカーは主審への不満が止まらない。後続を抑えてベンチに戻るも怒りが収まらずいると、何と主審から退場処分を宣告されてしまうのだ。納得のいかないシューメイカーらは口元を抑えながら(新型コロナ感染対策のため)主審と口論するも処分は覆らず、チームも反撃及ばず3連敗を喫してしまう。
 
 そして、試合のレポート記事を届けたMLB.comのブルージェイズ番記者、キーガン・マシソン氏は、この日の勝負を分けた場面として4回の筒香とシューメイカーの対戦について詳細に分析した。3球目の際どいボールはスタットキャスト上でもボールであったとしつつも、右腕はこの試合の他の判定にも不満を持っていたことを紹介。

 さらに、4年ぶりに95マイル(153キロ)以上を計測するなどシューメイカーの球威が復活し、3回で6奪三振無失点と「かなり素晴らしい好投だったところを一転、筒香のホームランが曇らせてしまった」。その後の退場劇を含めて筒香の一撃が、タイミングもシチュエーションも含めて完璧だったことを、冷静な語り口調で解説している。

 筒香はここまで19試合に出場して打率.207、3本塁打、14打点、OPS.715と大きな結果を残せてはいない。しかし、ボール球スウィング率はMLB平均(28.2%)をはるかに上回る14.5%と、ボールの見極めに関しては適応できているようだ。今の筒香を支える選球眼があるからこそ、こうした珍事件までもが起きてしまった(?)のかもしれない。

構成●SLUGGER編集部

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