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プロ野球

【氏原英明の本音で勝負!】左打者に打ち込まれている西武投手陣。手詰まりの状況を打開するために必要なことは…

氏原英明

2020.08.25

リーグ3連覇を目指す西武だが、ここまで借金6と低迷。状況を打開するためには思い切った手が必要だ。写真:滝川敏之

リーグ3連覇を目指す西武だが、ここまで借金6と低迷。状況を打開するためには思い切った手が必要だ。写真:滝川敏之

 借金は今季最大の「6」。

 リーグ2連覇中の西武が苦境に喘いでいる。3年連続して主力選手が移籍したことに同情の余地はあるが、それを差し引いても現在のチーム状況は悪い。

 とはいえ、現有戦力の質が悪いかというと決してそうではない。力を発揮さえすれば、高いパフォーマンスを見せる選手は少なくない。秋山翔吾が去った外野陣では、同い年の木村文紀が去年と見違えるようになっているし、高卒4年目の鈴木将平、打者転向2年目にして長打力を見せる川越誠司など好素材はいる。

 西武を低迷させている大きな要因が、過去2年に続いて今季もリーグワーストの防御率と苦しんでいる投手陣だ。

 山賊打線なら去年と一昨年のように、リーグ最低の投手陣であってもそれを補うだけの破壊力で勝つことはできた。しかし、「打線は水物」とも言われるように、CSで敗戦時のような戦い方になった場合、防御率4点台で勝てるほど世間は甘くない。
 
 今井達也、高橋光成、松本航、本田圭佑。これまで、防御率が悪くても温情的采配で守られてきた若手先発投手が成長していないことが何よりの問題だ。強力打線の存在の中、経験を積んだ若手投手が少なくとも防御率を1点落とせるくらいになっていないのは、昨年の経験が生かされていないと言っていい。

 加えて投手陣を苦しめているのがサウスポー不足だ。先発では8月になって榎田大樹や内海哲也、今週にはノリンが登板機会を得ているが、ブルペンで頼れるサウスポーがいないバランスの悪い構成こそ、現在の西武の最大のウィークポイントだろう。

 対戦相手もこのことを熟知していて、西武と対戦する際は左打者中心のオーダーを組んでくる。たとえば、7月28日~8月1日に対戦したソフトバンクはクリーンアップに全員左打者(柳田悠岐、中村晃、栗原陵矢)を据え、日本ハムも1番・西川遥輝、2番・中島卓也(あるいは杉谷拳士)、3番・近藤健介という並びにしていた。打順の巡りは常に1番から始まるわけでない。日本ハムは8番に宇佐美真吾、9番に石井一成を入れることで8番から5人連続左打者という打順を組んだこともあった。同様に、他のチームも西武戦ならではの布陣で戦うことが多くなっている。
 

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