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プロ野球

【新外国人中間査定:パ・リーグ】大物助っ人2人は本領発揮できなかった一方、意外な活躍を見せたのは…

藤原彬

2020.09.02

8月は好調だったジョーンズ(左)。本領発揮はこれからか。ギャレット(中)とシャギワ(右)のリリーフ2人は明暗が分かれている。写真:滝川敏之、田中研治

8月は好調だったジョーンズ(左)。本領発揮はこれからか。ギャレット(中)とシャギワ(右)のリリーフ2人は明暗が分かれている。写真:滝川敏之、田中研治

 シーズンも後半戦に突入。ここで、今季から来日した主な新外国人選手のこれまでの働きぶりをA~Eの5段階で評価していこう。(成績は9月1日時点)

■西武
スパンジェンバーグ:B-
ギャレット:A-

 開幕から強打のリードオフとして期待されたスパンジェンバーグは出塁率が低く下位が主戦場。三塁とレフト、ライトをこなす汎用性は買えるが、守備でも苦戦している。だが、8月は打率.330で四球も増やして適応の気配を見せている。ひたむきなプレーも好感度が高く、終盤戦へ向けてより一層の活躍が期待される。

 ギャレットは速球自慢の触れ込みどおり、最速162キロを叩き出すなどインパクト十分。6月下旬から17試合連続無失点を続け、チーム最多の18ホールドポイントを記録するなど、ブルペンに厚みを加えている。

■ソフトバンク
ムーア:D

 メジャー通算54勝の実績を誇る大物助っとして加入したが、先発投手でチーム最高給(3億8400万円)を受け取りながら、左足の故障もあり前半戦はわずか3登板に終わった。ただ、6月30日の日本ハム戦はナックルカーブが冴えて10奪三振を奪い、復帰登板となった8月29日の同カードでも毎回の7奪三振で初勝利を飾った。ゆったりしたフォームから繰り出す速球と変化球のコンビネーションはタイミングを合わせるのが難しそうで、今後は本領発揮が期待できそうだ。
 
■楽天
シャギワ:C

 イニング途中からの登板も厭わずチーム最多の28試合をこなしている点は評価できる。ただ、内容はいまひとつ安定せず、8月25日から3登板で計10自責点と大炎上し、2点台だった防御率は6.29にまで跳ね上がってしまった。荒れ球でボールを動かして勝負するタイプとはいえ、24.1投球回で与四球率5.18、4死球の制球難を改善したい。

■ロッテ
ジャクソン:E

 2年ぶりの日本球界復帰を果たし、勝利の方程式の一翼を担っていたが、わずか7試合(防御率3.86)に投げただけで自ら申し出て退団。直後の大麻所持の疑いで逮捕された。その後、嫌疑不十分で不起訴処分となったが、チームにとっては大きな痛手。本人はすでにアメリカに帰国して秋山翔吾が所属するレッズとマイナー契約を交わした。
 

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