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プロ野球

打順は「キレイな並び」より「いかに出塁できるか」。2番・栗山起用で見えた西武打線の新たな可能性

氏原英明

2020.09.02

今季ここまで好調の栗山。出塁能力も高く、2番打者としての適性は高い。写真:田中研治

今季ここまで好調の栗山。出塁能力も高く、2番打者としての適性は高い。写真:田中研治

 一つの答えが出たかもしれない。

 5位に低迷する西武が持ち味の打線が爆発してロッテに快勝。9-1で勝利して3連勝を挙げた。

 この日、辻発彦監督が動きを見せた。

 これまで、源田壮亮を中心につなぐタイプの打者を置いていた2番に栗山巧を起用。この起用が見事に当たった。栗山は1打席目にチーム初安打を放つと、無死満塁の3回表には2人を返す先制タイムリー。4打数3安打3打点で起用に応えたのだった。

 パ・リーグ連覇中の西武が今季低迷している一つの理由に打線の破壊力がなりを潜めているからに他ならない。昨季の首位打者、森友哉の低迷をはじめとして打線全体に元気がない。8月を終えた時点で、1試合平均得点4.37はリーグ3位に過ぎず、昨季(5.29)より1点近くも少ない。また、チーム打率.249も昨年の.265を大きく下回っている。

 頼りになる切り込み隊長がいて、つなぎ役がいて、一発で仕留める打者がいる。意外性のある打者、後方から支えるベテラン、足でかき回す選手もいる。破壊力だけでなく、多面的な攻撃を展開できるのが強みだった西武打線が、これまではつながりを欠いていた。
 野球という競技の特性上、勝利するには2つの方法がある。「いかに得点を多く挙げるか」と「いかに失点を少なく抑えるか」だ。

 打線が去年ほどの輝きを失っている現状で、「いかに失点を防ぐか」という戦い方に持っていければいいが、投手力が弱い西武にはそれができない。

 やはり西武は打線が頑張るしかない。例年通りの打棒に期待ができないなら、つながりを重視した打線に切り替えることで活路を見出せるのだが、辻監督のこれまでの采配を見ていると、固定観念に縛られているような気がしてならなかった。言わば「キレイな打線」を組むことばかりを理想としている印象だ。

 今年の懸案と言われてきた「ポスト秋山翔吾」の1番に俊足好打者タイプを起用する。そして、それをつなぐ2番も源田の起用にこだわる。

 当初は金子侑司を1番で起用するはずだったが、調子が上がらないでいると、開幕はスバジェンバーグでスタート。その後、若い鈴木将平、外崎修汰、木村文紀、源田壮亮、金子が試され、結局、誰も定着していなかった。

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