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プロ野球

【新外国人中間査定:セ・リーグ】阪神の大砲コンビは活躍したが、元ゴールドグラブのエスコバーは…

藤原彬

2020.09.02

ボーア(左)とサンズ(右)は持ち前の長打力を発揮。一方、エスコバー(中)は期待された守備が低迷している。写真:田中研治

ボーア(左)とサンズ(右)は持ち前の長打力を発揮。一方、エスコバー(中)は期待された守備が低迷している。写真:田中研治

 シーズンも後半戦に突入。ここで、今季から来日した主な新外国人選手のこれまでの働きぶりをA~Eの5段階で評価していこう。(成績は9月1日時点)

■巨人
パーラ:B
サンチェス:C
ビエイラ:B

 メジャー通算11年の実績を引っ提げて加入したパーラは、開幕シリーズで挨拶代わりの2本塁打を放って“シャーク・ダンス”を披露。その後も広角にヒットを打ち分け打率3割前後を維持し続けたが、8月中旬から右ヒザの違和感で離脱してしまった。

 推定年俸3億4000万円と意外なほどの好待遇で迎えられたサンチェスは7月下旬から右肩の故障で離脱し、ここまで5登板のみ。9月2日に復帰予定で、後半戦こそローテーション定着が期待される。最速167キロとの触れ込みで入団したビエイラは、8月12日のヤクルト戦で163キロをマークして看板倒れでないことを証明。速球一本槍で制球はアバウトだが、11登板で防御率3.27と及第点の投球を見せている。
 
■DeNA
オースティン:B
ピープルズ:C

 オースティンは22試合でOPS1.020、24安打中14本が長打と持ち前のパワーを遺憾なく発揮する一方、7月中旬に右手の人差し指、8月上旬には首の負傷と相次ぐ故障に悩まされ、出場はわずか22試合にとどまっている。メジャー時代と同じく三振は多く、打率.320は出来過ぎの感も強いが、その長打力は魅力で一刻も早い復帰が待たれる。

 2m近い長身ながら多彩な球種を器用に操る技巧派のピープルズは、外国人枠の関係もあり二軍生活が長かったが、8月20日から2試合連続で好投。登録抹消中の今永昇太と平良拳太郎の穴を埋める救世主として期待が集まる。

■阪神
サンズ:A
ボーア:B
ガンケル:B

 サンズは得点圏打率.465と無類の勝負強さを発揮し、43打点とOPS.936はいずれもリーグ4位。9月1日のヤクルト戦では13号サヨナラ弾を放つなど、外野守備の拙さを補って余りある打棒を発揮している。ボーアも球団ワーストの開幕18打席連続無安打から立ち直って12本塁打。「ファイアボール」パフォーマンスで雰囲気を明るくしている。打率の低さや対左投手の弱さは獲得前から分かっていたことなので、今さら云々するのは野暮というもの。四球もしっかり選べており、今後もアーチ量産に期待がかかる。
 

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