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高校野球

プロ志望高校生合同練習会の意義と課題:ベースランニング、遠投の計測や本格的な試合の導入を

西尾典文

2020.09.07

合同練習会は画期的な試みだったが、今回が初めてということもあって課題も残った。写真:滝川敏之

合同練習会は画期的な試みだったが、今回が初めてということもあって課題も残った。写真:滝川敏之

 8月28~29日に甲子園球場、9月5~6日に東京ドームでプロ志望高校生合同練習会が行われた。NPBと高野連が連携して、プロを目指す球児にアピールの場を提供したのは今回が初めてであるが、甲子園では77人、東京ドームでは41人の選手が参加し、ネット裏には連日多くのスカウト陣が詰めかけていた。しかし初めての試みということもあってか、少なからず課題が見られたのも事実である。そこで今回はそんな課題とともに、選手側にもプロ球団側にもよりプラスとなるような改善案を提示してみたいと思う。

 まず今回行われたプログラムをおさらいすると、初日はウォーミングアップの後にフリーバッティングとシートノック(東日本会場ではシートノックの後にフリーバッティング)が行われ、希望する投手はブルペンでピッチングを実施。2日目はシートノックの後に、カウント1ボール1ストライクからのシート打撃が行われ、参加人数の多かった西日本は野手1人につき3打席、東日本は6打席が最低与えられ、投手は1人あたり5人の打者と対戦する形が取られた。
 まず感じたのが野手のアピールの場が不足している点である。シート打撃では先述したように1ボール1ストライクからスタートし、投手は対戦人数も少ないため最初から全力で投げてくるとなると、どうしても野手には不利となる。東西合わせて打撃も希望した投手を含めて74人が打席に入ったが、2本以上ヒットを放ったのはわずか8人。東日本会場では6打数5安打と大当たりだった高寺望夢(上田西)以外の19人は全員が2つ以上の三振を喫し、その総数は69個にも達した。力のある投手が多かったこともあるが、いかに打者にとって難しいシチュエーションだったかがよく分かる数字と言えるだろう。

 もう一つ強く感じたのは、打撃以外での見せ場が非常に少なかったという点だ。シート打撃では投手1人につき必ず1回は走者一塁の場面からピッチングしていたが、走者はスタートを無理やり切らされているような感じに見える盗塁が多かった。投手のクイックや捕手のスローイングを見るためのものだったのかもしれないが、走者にとっては相当な警戒の中で走ることになり、アピールする場面にはなっていなかった。

 シートノックについても気になった点がある。今回の合同練習会では少し時間を長めに取っており、いわゆる試合前に行うようなシートノック形式で行われていたが、これではある程度の動きや肩の強さは分かっても、細かいプレーへの対応力などを判断することは難しいように感じた。
 

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