プロ野球

【12球団U-23充実度ランキング│3位:ロッテ】“令和の怪物”佐々木朗以外にも若手有望株が目白押し

出野哲也

2020.09.08

昨年のドラフトで最大の注目株だった佐々木朗。潜在能力がフルに開花すれば、球界最高の投手になると期待されている。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 有望な若手選手をどれだけ多くそろえているかがチームの将来を左右する。今回は各球団のU-23、すなわち23歳以下の選手の充実度を、「一軍での活躍度」「個々の選手のポテンシャル」「選手層の厚さ」をそれぞれA~Dの4段階で評価した上で12球団を格付けし、カウントダウン形式で紹介していく(年齢は9月1日時点)。昨年のドラフトで"令和の怪物"佐々木朗希を引き当てたロッテ。他にも期待の若手有望株が目白押しで、将来は明るい。


●千葉ロッテマリーンズ:総合評価3位
活躍度:B ポテンシャル:A 選手層:B+

●主なU-23選手
佐々木朗希    投手    18歳
種市篤暉    投手    21歳
安田尚憲    内野手    21歳
佐藤都志也    捕手    22歳
和田康士朗    外野手    21歳
藤原恭大    外野手    20歳
古谷拓郎    投手    20歳
福田光輝    内野手    22歳
岩下大輝    投手    23歳
平沢大河    内野手    22歳
 
 U-23の充実度は12球団でも屈指のレベル。最大の理由は、近年のドラフトにおけるくじ運の強さが挙げられる。ここ5年間では昨年の佐々木朗を含め、1位入札の競合を3度も制した上、残りの2年も外れ1位を3球団以上の競合で引き当てている。これを単に「ラッキー」と解釈するのは必ずしも正しくない。単独指名で"それなり"の選手を確保する安全策に走らず、競合覚悟で目玉級の指名を続けてきた意志の強さがもたらした結果だ。

 とはいえ、現状では1位指名組が大活躍しているわけではない。平沢(15年)は頭打ち状態、佐々木千隼(16年)もいまひとつ、藤原(18年)もまだまだ。佐々木朗は実戦登板すら果たしていない。唯一レギュラーポジションを手にした安田尚憲(17年)にしても、四番を任されているのは期待値込みでの起用という面がある。彼らが本来の能力を発揮するまでには、もう少し時間が必要だろう。