プロ野球

【12球団U-23充実度ランキング│2位:オリックス】山本を筆頭に若手投手の充実ぶりは見事。強打者育成が低迷脱出のカギ

出野哲也

2020.09.09

チームは最下位に低迷中だが、日本球界を代表する好投手に成長した山本をはじめ楽しみな若手が多い。写真:田口有史

 有望な若手選手をどれだけ多くそろえているかがチームの将来を左右する。今回は各球団のU-23、すなわち23歳以下の選手の充実度を、「一軍での活躍度」「個々の選手のポテンシャル」「選手層の厚さ」をそれぞれA~Dの4段階で評価した上で12球団を格付けし、カウントダウン形式で紹介していく(年齢は9月1日時点)。監督が途中交代するなど暗い話題が多いオリックスだが、優れた若手が数多くおり、彼らが開花すれば低迷脱出も近いはずだ。

●オリックス・バッファローズ:総合評価2位
活躍度:A ポテンシャル:B+ 選手層:B+

●主なU-23選手
山本由伸    投手    22歳
太田椋    内野手    19歳
紅林弘太郎    内野手    18歳
榊原翼    投手    22歳
宜保翔    内野手    19歳
宮城大弥    投手    19歳
西浦颯大    外野手    21歳
佐野皓大    外野手    23歳
勝俣翔貴    内野手    23歳
漆原大晟    投手    23歳
 
 最下位に沈みっぱなしのオリックスだが、以前から「選手個々を見れば優れた素材が多い」と言われきた。中でも山本は22歳の若さにして日本球界屈指の好投手へ成長。彼一人だけでも「活躍度」はA評価に値する。

 また、育成上がりの榊原も、現在は制球難に苦しんでいるとはいえ、すでに一軍の戦力となっている。鈴木優と吉田凌も今季プロ初勝利を挙げ、ドラフト1位で入団した宮城は二軍で順調に成長中。リリーバーでは昨季ウエスタン・リーグでセーブ王に輝いた漆原大晟もいる。U-23の枠からは外れてしまったが、山岡泰輔と田嶋大樹もまだ20代半ば。投手力に関しては他球団と比べてもかなり将来的な見通しは明るく、この点が総合評価2位とした最大の理由となっている。