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プロ野球

山田哲人、大野雄大、小川泰弘…今オフ注目のFA選手の現状は?

出野哲也

2020.09.20

左から山田、大野、増田、小川。今オフは他にも複数の有力選手がFA市場を賑わす可能性がある。写真:滝川敏之、徳原隆元、田中研治、産経新聞社

左から山田、大野、増田、小川。今オフは他にも複数の有力選手がFA市場を賑わす可能性がある。写真:滝川敏之、徳原隆元、田中研治、産経新聞社

 今年のストーブリーグは例年以上にFA選手の去就に注目が集まりそうだ。シーズン終盤を前に、新たにFA権を取得した主な選手たちの現状を改めて確認しておこう。

▼山田哲人(ヤクルト)
 今オフFAの目玉中の目玉だが、よりによって今季は故障の影響もあって精彩を欠いている。それで今さら評価が変わるようなレベルの選手ではないとはいえ、メジャー挑戦を視野に入れるなら話は別。今オフはとりあえずスワローズに残留するのでは、との説も流れているが、宣言すれば争奪戦が繰り広げられるのは確実だ。その場合有力視されるのは、巨人とソフトバンクの2大金満球団。特に正二塁手不在のホークスは、どれだけ金を積んでも欲しいのではないか。
移籍先候補:ソフトバンク、巨人

▼大野雄大(中日)
 昨年は防御率リーグ1位、今季も2.59で4位(9月19日現在)。7~9月にかけては2完封を含む球団タイの5試合連続完投勝利も記録した。評価は上がる一方で、さらには貴重な先発左腕ということもあり、獲得に乗り出すチーム数は山田より多くなりそうだ。報道などでは、本人が少年時代にファンだった阪神が本命視されている。巨人やソフトバンクも、山田が宣言しないか、もしくは取り逃がした場合はそのための資金を振り向けてくるはず。いずれにせよ、ドラゴンズファンは気が気ではないだろう。
移籍先候補:阪神
 
▼小川泰弘(ヤクルト)
 防御率4点台と不調だった昨季から一転、今季はリーグ2位の8勝、8月15日のDeNA戦ではノーヒットノーランを達成し市場価値が再上昇。狭い神宮球場を本拠にしながらほぼ毎年安定した投球を続けており、投手に有利な球場に移れば今以上の好成績を収められそうだ。そうした観点では、地元・愛知県の中日が有力。もし大野の引き留めに失敗するようなら、全力で小川の獲得に向かうだろう。球場に加え、出身校の縁から日本ハムの可能性もある?
移籍先候補:中日

▼増田達至(西武)
 毎年FA選手が抜けていく西武は、今オフは守護神・増田の引き留めに難渋しそう。昨年は30セーブを挙げ、今季もリーグ3位の19セーブで防御率1点台と安定。奪三振率が下降している点はマイナスだが、その分四球も出さなくなっていて、K/BBは7.00の高水準を維持しており、高評価に変わりはない。岸孝之、牧田和久、浅村栄斗らかつてのライオンズのチームメイトが在籍している楽天は、抑え不在という事情もあって最有力と見られるほか、兵庫県出身という縁で阪神の線もなくはない。
移籍先候補:楽天、阪神
 

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