プロ野球

圧倒的な攻撃力を発揮した西武がロッテに大勝してリーグ2連覇達成! ソフトバンクは昨季に続いて優勝を逃す

氏原英明

2019.09.25

西武は昨季に続いて防御率リーグワーストながら、超強力打線を擁してリーグ2連覇を達成した。(写真)朝日新聞社

 9月24日、優勝マジックを「2」としていた西武が12−4でロッテを下し、同日に行なわれていたソフトバンクが楽天に2−4で敗れたために、2年連続23回目のリーグ優勝が決まった。

 西武らしい圧倒的な勝利での優勝決定だった。
 
 2回、山賊打線が一気呵成の攻撃を見せる。
1死から5番の外崎修汰がレフト前安打で出塁すると、すかさず盗塁を決めて1死二塁のチャンスを作る。6番・山川穂高が四球で出た後、7番の栗山巧がセンター適時打を放ち1点を先制。なおも1死満塁と攻め立て、9番の金子侑司がレフト前適時打を放ち1点。さらに、1番の秋山翔吾がセンターオーバーの貴重な3点タイムリー三塁打を放って5ー0とした。

 さらに西武打線は3回、山川がレフトスタンドに2ラン本塁打。2回の外崎の盗塁が生きたのは間違いなかった。山川のどすこいポーズにレフトスタンドを埋め尽くしたライオンズファンは優勝が決まったかのような盛り上がりを見せた。この後6回に1点、7回に4点を追加して、ロッテを圧倒した。
 投げても先発のニールが10連勝の勢いそのままに、6回を投げて8安打3失点に抑える粘りの投球を見せた。7回からは平良海馬、小川龍也、平井克典とつなぎ、9回は辻監督にマウンドで迎えられたクローザーの増田達至が、危なげなく無失点で答えて優勝を決めた。

 辻監督は優勝インタビューで喜びをこう語った。

「連覇という大きな目標に向かって選手たちは出発して、中盤は苦しかったんですけど、選手たちの夏場の頑張りには私たちがびっくりするくらいで、選手たちが頑張った結果だと思います。投手陣はいろいろ言われながら、増田、平井が中心となってもがいて頑張ってくれた。野手に関してはレギュラーの選手たち長期離脱することなく1シーズン戦い抜いた。その精神力と肉体的強さが2連覇につながった」